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『アラジン』ガイ・リッチー監督、原点回帰 ─ 『ジェントルメン』米国版予告編、大人たちの謀略入り乱れる犯罪コメディ群像劇

https://www.youtube.com/watch?v=2B0RpUGss2c

実写版『アラジン』(2019)が大ヒットを記録したガイ・リッチー監督が、久々にクライム・コメディの世界に帰ってくる。映画『ジェントルメン(原題:The Gentlemen)』の米国版予告編が公開された。

近年はロバート・ダウニー・Jr.&ジュード・ロウ主演『シャーロック・ホームズ』シリーズや『コードネームU.N.C.L.E.』(2015)、『キング・アーサー』(2017)といったアクション要素の強い作品を手がけていたリッチー監督だが、そのルーツはクライム・コメディ、しかも登場人物が入り乱れる群像劇にある。『ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ』(1998)や『スナッチ』(2000)は、今もなお多くの映画ファンに愛される名作だ。

『ジェントルメン』のポイントは、リッチー監督が手がけた最後のクライム・コメディである『ロックンローラ』(2008)から早くも10年以上が経過しているとあって、登場するキャラクターの年齢層がぐっと上がっていることだろう。かつては若者やチンピラを主人公としていたリッチー監督だが、どうやら今回は大人たちの謀略が入り乱れる群像劇。かつては“怖い大人たち”として描かれていたような人々が駆けずり回ることになる。

ロンドンで“マリファナの帝国”を築き、大金を稼いでいたアメリカ人のミッキー・ピアソンは、ある時、自分の仕事をすべて売却し、自身は永遠に身を引くことを決意する。ところがミッキーの思いとは裏腹に、“マリファナの帝国”をめぐって人々の思惑が激突。ミッキーのポジションをかっさらうべく、陰謀と悪だくみ、賄賂、恐喝の連鎖が始まる……。

主人公ミッキー・ピアソン役は『ダラス・バイヤーズクラブ』(2013)『インターステラー』(2014)のマシュー・マコノヒー。ミッキーの右腕らしき男レイを『パシフィック・リム』(2013)『キング・アーサー』のチャーリー・ハナム、ミッキーの妻を「ダウントン・アビー」(2010-2015)のミシェル・ドッカリー、ギャング役を『クレイジー・リッチ!』(2018)ヘンリー・ゴールディングが演じる。さらに格闘技のトレーナー役で『ダンボ』(2019)『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』(2016)などのコリン・ファレル、ミッキーを脅迫するゴシップ記者のフレッチャー役で『パディントン2』(2017)ヒュー・グラントが出演。かつては“ラブコメの帝王”と称されたヒューは、本作でヒゲにサングラスという格好で新境地に挑戦、アル・パチーノを思わせるような渋さを見せている。

映画『ジェントルメン(原題:The Gentlemen)』は2020年1月24日に米国公開予定

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Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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