ホラーの帝王、スティーヴン・キングが怖くて最後まで観られなかった映画とは ─「消してくれ」

『キャリー』『シャイニング』などでおなじみのホラーの帝王、スティーヴン・キング。作品を発表するたびに読者を恐怖の底に突き落としてきたわけだが、そんなホラー界の巨匠自身が怖がることはあるのだろうか?
Eli Roth’s History of Horror(Dread Central経由)のインタビューにてキングは、最後まで観られないほどの恐怖映画がこの世に存在していたことを打ち明けている。その映画というのが、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』(1999)。超低予算製作の作品でありながら空前のヒットとなった『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は、魔女伝説を題材にした作品を撮影するため、森に入った学生たちに直面する恐怖を描いた映画だ。
本作の特徴は、ファウンド・フッテージというジャンルであること。モキュメンタリーの一種で、行方不明となった学生たちによる動画をそのまま編集して映画化したという設定となっている。そんな異色の映画をはじめて観たときについてキングは、「それは病院にいたときのことで、処方された薬のせいで頭がぼんやりしていました。VHSを息子が持ってきて、“これは観た方がいい”と勧められたんです」と説明した。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』の鑑賞当時、キングはミニバンにはねられるという事故に遭ったばかりだった。そのことや薬が処方されていることも相まってか、あまりの恐怖に途中で「“怖すぎるから消してくれ”と息子に言いました」と述べている。なおComicbook.comによると、キングによるノンフィクション『死の舞踏』の中で、『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』は「とにかくリアル」「最悪な悪夢のよう」と評されているのだという。あのキングにここまで言わせるほどの恐怖を描いた本作。未鑑賞の方は、コンディションを整えてから観てみては……?
▼スティーヴン・キングの記事
トム・ヒドルストン主演『ライフ・オブ・チャック』予告編 ─ 「スティーブン・キング映画史上最高」「人生肯定傑作」「感動大作」 人生の価値を描く ダーレン・アロノフスキー、スティーヴン・キング『クージョ』Netflix映画化で監督交渉中 『ザ・ホエール』の次はホラー 恐怖のサル人形『THE MONKEY』9月19日公開決定 ─ 『ロングレッグス』監督、ジェームズ・ワン製作、スティーヴン・キング原作の最恐タッグ作 US大ヒット トム・ヒドルストン新作『ライフ・オブ・チャック』初映像 ─ 39歳で死んだ男の人生を逆方向に描く注目作、日本公開決定 スティーブン・キング原作 呪いのサル人形が死を招く『The Monkey』グロ注意の残虐予告編が公開 ─ スティーヴン・キング原作&ジェームズ・ワン製作、殺人ピタゴラスイッチ 閲覧注意
Source:Dread Central , Comicbook.com