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イーサン・ホーク『ストックホルム・ケース』公開決定 ─ 共演にマーク・ストロングら、『ブルーに生まれついて』監督再タッグ作

ストックホルム・ケース
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数々の名作で知られるイーサン・ホークの主演最新作『Stockholm(原題)』が、『ストックホルム・ケース』の邦題で2020年11月6日(金)より日本公開となることが分かった。監督は、イーサンがチェット・ベイカーを演じた2016年の作品『ブルーに生まれついて』の ロバート・バドローだ。

本作は、“スウェーデン史上、最も有名な銀行強盗事件”として知られる5日間の立てこもり事件(ノルマルム広場強盗事件)を基にしたクライム・エンタテインメント。この事件は、誘拐事件や監禁事件などの被害者が、犯人と長い時間を共にすることにより、犯人に連帯感や好意的な感情を抱いてしまう心理学用語「ストックホルム症候群」の語源となったものだ。

長髪のカツラを被り、アメリカ人風を装って大胆不敵な銀行襲撃事件を起こす、今までにないクレイジーでハイテンションな強盗犯ラース役を魅力いっぱいに演じるイーサン・ホークをはじめ、共演者も豪華だ。不運にもラースの人質になるがどこか憎めない彼に不思議な感情を芽生えさせていく銀行員ブリジッタに『ミレニアム』シリーズや『プロメテウス』(2012)のノオミ・ラパス。ラースの犯罪仲間クラーク役を『キングスマン』シリーズや『裏切りのサーカス』(2011)などで知られる英国出身の名バイプレイヤーであるマーク・ストロングが演じる。

製作には『ゲット・アウト』(2017)『アス』(2019)などのヒットメーカー、ジェイソン・ブラムが参加、制作陣には人気俳優ウィル・スミスの会社も名前を連ねている。また、音楽にこだわりのあるバドロー監督らしく、劇中歌には「新しい夜明け」「今宵は君と」「明日は遠く」「君と二人きり」などボブ・ディランの名曲たちが登場。自由の国アメリカに憧れるラースの心境や、1970年代当時のスウェーデンの雰囲気を感じさせ、強い印象と情感を醸し出す。

興味深いことに「ストックホルム症候群」は我々日本人にも無縁ではない。1996年に起きた「在ペルー日本大使公邸占拠事件」においても同様の事象が起きており、それは「リマ症候群」とも呼ばれている。

極限状態の中で、何故、正反対の立場の彼らが心を通わせたのか?本作は人間が持つ不思議な共感能力を、ユーモアを交えながらスリリングに描き出していく。

『ストックホルム・ケース』は2020年11月6日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿、UPLINK 吉祥寺ほか公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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