「ストレンジャー・シングス4」VFX担当者が語る、2年費やして仕上げたシーンとは?

Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界4」はかつてないほどの壮大な物語が描かれた。どうやら、シーズン4ではとあるシーンを完成させるにあたり、2年にも及ぶ膨大な時間が費やさていたようだ。
この記事には、「ストレンジャー・シングス4」のネタバレが含まれています。
2020年2月より撮影開始された「ストレンジャー・シングス」シーズン4は、コロナ禍の影響により半年以上の中断を余儀なくされた。2021年9月には、1年半以上に渡り続いた撮影が終了。そしてついに、2022年5月と7月に2部作構成としてシーズン4がリリースとなった。2019年に配信されたシーズン3から、実に3年の時を経て登場となった格好だ。これだけの期間が空いてしまった理由は前述の通り、コロナ禍の影響による撮影中断が主な要因とされているが、中断期間は悪いことばかりではなく、そのおかげによりVFX作業にかけられる時間が大幅に増加したという。
米Colliderのインタビューに、VFXスーパーバイザーのジュリアン・ヘリーが応じた。「このシーズン4はパンデミック以前から製作を始めていて、2年以上前から取り組んでいました。パンデミックの前から、いくつかのルックやアセットを開発しはじめたんですけど、中断した時にも、ひとつかふたつほどのショットの作業を継続したんです」としながら、そのシーンについて以下のように説明している。
「ひとつのショットはホーキンスの上空を飛ぶもので、コウモリを追って、クリール家に降り立つというところです。このショットは、アニメーションを変更しながら、ほぼ1年半から2年かけて完成させたものです。時間はたっぷりあったので、その分長い時間をかけて開発しました。だから、かなりクールな仕上がりになりましたよ。」
シーズン4におけるコウモリことデモバッツといえば、本作の最大の謎であり、怪物たちが潜む裏側の世界で、スティーブやエディたちを容赦なく襲った。その怪物が裏側の世界を飛ぶ映像の開発にあたり、2年近くも費やしたというわけだ。それだけの思いと時間により仕上がった映像には、世界中の視聴者が魅了されたはず。その証拠にシーズン4は、記録的な視聴数を叩き出しているだけではなく、批評家および一般層からも絶賛されている。
なお、このシーズンにつづくシーズン5では、2016年から始まった裏側の世界の物語に終止符が打たれる。そんなフィナーレとなるシーズン5は、2022年8月初旬から予定どおり脚本開発が開始された。表側の世界を裏側の世界が侵略しはじめたところで幕を閉じたシーズン4、果たしてどんな形で壮大な物語は完結を迎えるのだろうか?
Netflixシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界4」は独占配信中。
▼「ストレンジャー・シングス 未知の世界」の記事
「ストレンジャー・シングス」最後のシーン撮影「まるで感情の二日酔い」とマイク役フィン・ウルフハード ─ 「満足、混乱、悲しいけどすごく幸せ」 どんな感情だろう 「ストレンジャー・シングス」最終日に泣きすぎてセイディー・シンクは目がパンパンに腫れる ─ 「とんでもなく腫れた」 「あんなに腫れたの初めて」 「ストレンジャー・シングス」ヴェクナ役、もう悪役やりたくない ─ 「だって精神的にぶっ壊れるから、マジで」 「本気で言ってます」 「ストレンジャー・シングス」最終シーズンが順調、予定通り2025年配信へ ─ 「予定より前倒しで進んでいる」 ただいまVFX作業中 「ストレンジャー・シングス」ダファー兄弟の新作は「老人ホーム版ストレンジャー・シングス」? ─ 「自転車じゃなくてゴルフカートに乗るんです」 豪華キャストにも注目ですよ
Source:Collider