猫になって冒険するゲーム『Stray』、アニメ映画化決定

一匹の猫がSFディストピア世界を健気に冒険するゲーム『Stray』が、アニメ映画化を果たすことが明らかになった。米Entertainment Weeklyが伝えた。
2022年に発売された『Stray』は、衰退したサイバーシティを“猫の目線”で探検するゲーム。センチメンタルでミステリアスな雰囲気と、あちこちで爪を研いだり、卓上の小物を落下させたり、紙袋に顔を突っ込んでみたり、丸まってお昼寝をしたりと、猫ならではの愛らしい仕草表現の対比が特徴的で、ゲームファンのみならず猫好きの間でも話題を集めた。

アニメ映画化を進めているのは、『ニモーナ』(2023)が評判を呼んだアンナプルナ・アニメーションだ。スタジオを率いるロバート・ベアードは『Stray』について、「何が人間を人間たらしめているのかを描いており、そこに人間は登場しません」とコメント。「猫とロボットのバディ・コメディで、面白いコンビっぷりがたくさん見られます。コメディ要素がありつつも、人間は登場しないのです」。
『Stray』アニメ化のポイントについて、ベアードは「ゲームは愛らしい猫の目線を通して世界を描いたことで絶大な支持を得ました。これをどう引き出し、映画でどう表現するのか。不可能だと感じることだってありますが、これがゲームの醍醐味であり、物語を語る上での鍵となることはわかっています」と続けた。さらに、『Stray』には「ホープパンク(hopepunk)」といった雰囲気があるとし、「正しく映画化するなら、これは史上初で最高のホープパンク映画になると思います」と述べている。
独創的な世界観と、愛らしい猫の冒険は、どのように映像化されるのだろうか。ゲームに忠実であれば、特定の言語も登場しない、ユニバーサルな作風になりそう。爪を研いで続報を待とう。
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Source:Entertainment Weekly