動画配信サブスク、特定の作品を見たら退会する傾向に ─ ただしNetflixはレコメンド機能が強くて例外、米調査
NetflixやAmazon Prime Video、ディズニープラスなどの動画配信サービスが普及し、私たちの視聴習慣は大きく変化を遂げた。こうした配信サービスは成長を続ける一方、ユーザーの定着に苦戦しているという。米Samba TVの調査を基に米Deadlineが伝えたところによると、米国では「特定作品を見終えたら退会する」という動きが盛んなのだそうだ。
Samba TVの視聴状況レポートによれば、2024年上半期に米国のユーザーが視聴した配信作品は2023年の同期間と比べて40%増加し、過去最高水準に到達。一方で、約44%のユーザーが6ヶ月間に1つか2つの配信サービスしか利用しないこともわかった。
定額制の動画配信サービス(SVOD)は、四半期ごとに加入者を増やし続けているが、同時に退会数も増加しているのだという。その背景には、視聴者が特定の作品にのみ関心を持ち、その作品を見終えるとサービス退会を選択する傾向があるようだ。
しかし興味深いことに、Netflixだけはこの傾向に当てはまらないという。その理由の1つが、Netflix独自のアルゴリズムだ。同社は膨大なデータを分析するアルゴリズムを駆使して、ユーザーにレコメンド機能を提供している。常にユーザー好みの作品をおすすめすることが、サービス継続率の維持に大きな効果をもたらしているようだ。
2つ目の理由には、オリジナル作品の充実が挙げられる。近年どの配信サービスもオリジナル作品に力を入れているが、Netflix作品はとりわけ人気が高い。2024年上半期トップ50番組のうち60%をNetflix作品が占めており、看板ドラマ「ブリジャートン家」、同名映画のドラマ版「ジェントルメン」、人気小説に基づくスリラー「偽りの銃弾」、史実を基にした犯罪ドラマ「グリゼルダ」、ドキュメンタリー「アメリカン・ナイトメア: 誘拐事件はなぜ”狂言”と言われたのか?」がトップ10入りを果たしている。こうしたハイクオリティで多彩な作品群が、退会率の低さに貢献しているようだ。
一方、他の配信サービスでは、特定の作品を目当てに加入・退会を繰り返す視聴者が多いという。例として、米Huluで配信された「SHOGUN 将軍」、スティーヴン・スピルバーグ&トム・ハンクスが手がけたApple TV+のシリーズ「マスターズ・オブ・ザ・エアー」、米Maxの「ハウス・オブ・ザ・ドラゴン」や「トゥルー・ディテクティブ ナイト・カントリー」が挙げられている。多くの視聴者が、こうした注目シリーズを全話視聴すると、次の話題作が出てくるまでサービスを離れる傾向にあるようだ。
日本においても、Netflix(など特定の配信サービス)は継続しつつ、他のサービスは気になる作品がある時だけ加入する、という利用方法は珍しくなさそうだ。ドラマウォッチャーの筆者も常に複数サービスにお世話になっているが、中には退会・再加入を繰り返しているサービスもある。あなたはどうだろうか?
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Source:Deadline
























