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神秘的な水彩アートに心洗われる…短編アニメーション作品『Such a good place to die』レビュー【SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2016上映作品】

気持ちが晴れる三分間

本作は、岩手県出身の映像作家・小野ハナが制作した水彩アート風の短編アニメーション作品である。 約三分程度の短編映像であるが、その三分間で観る者の心が浄化されていくような幻想的かつ独創的な、まるで、魔法に掛けられ突如動き出した摩訶不思議な風景画のごとく、山や海などの様々な景色が心地よい音楽と共に届けられ、気分が爽やかになるというべきか、とても清々しい気持ちにさせてくれる、そんな作品である。

目に映る景色の変化

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『such a good place to die』 (C)Onohana / gin_nan ni ame

仕事のストレスや日常のイライラなど、わだかまりがすべて洗い流されていくような、心がスッキリと晴れていく感覚に満たされるだろう。山かと思えば海だったり、海かと思えば空だったり、空かと思えば宇宙だったりと、その景色が目まぐるしく変化していきながらも、どこかのんびりとした“ゆったり感”も持ち合わせており、なんともいえない心地よさに、誰もが惹かれてしまうはずだ。 観る人によってはその風景の感じ方も、また違ってくるだろう。夕焼けに染まる山々や、夜空を照らす月明かりなど、そういった部分を筆者は感じ取った。もしかすると、作者はそのような意図で描いた訳ではないのかも知れないが、観る角度によって違う景色が生まれてくるという点も、また作者が意図的に仕掛けた演出なのかもしれない。

映像にマッチした優しげな音楽

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『such a good place to die』 (C)Onohana / gin_nan ni ame

素晴らしい映像美にも注目しながら、少し音楽にも耳を傾けてほしい。心安らぐ癒しの音色を奏でつつも、どこか神秘的でありながら、それでいて壮大な雰囲気さえ感じさせ、作品の深みをさらに引き出している、まさに、映像と音楽の相互作用と言えるであろう。三分だけでは物足りず、もっともっとと、せがみたくなるような、いつまででも観ていられる、飽きのこない作品である。

『such a good place to die』 (C)Onohana / gin_nan ni ame

Writer

Hayato Otsuki
Hayato Otsuki

1993年5月生まれ、北海道札幌市出身。ライター、編集者。2016年にライター業をスタートし、現在はコラム、映画評などを様々なメディアに寄稿。作り手のメッセージを俯瞰的に読み取ることで、その作品本来の意図を鋭く分析、解説する。執筆媒体は「THE RIVER」「映画board」など。得意分野はアクション、ファンタジー。

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