『スーサイド・スクワッド』早くも大荒れ!相次ぐ低評価にファンが抵抗、ワーナーの暴走も暴露される

DCエクステンデッド・ユニバースの第3作スーサイド・スクワッドが、公開を今週末に控えたアメリカで早くも波乱を呼んでいる。きっかけは一足早く作品を観た批評家たちが作品の悪評をウェブに公開したことだ。

相次ぐ不評、ファンの抵抗

それにしても『スーサイド・スクワッド』のアーリー・レビューには容赦ない言葉が並んでいる。

バラエティ誌が「ジョーカーとハーレイ・クインは当たり役だが、ストーリーが雑だし無意味」と評したほか、ヴァニティ・フェア誌は「ひどい。面白くない。どうしようもない。アーティストが果敢に挑んで失敗した結果だとか、そういうダメさでもない」と記している。タイム誌に至っては「とっくに死んでる映画」とバッサリ。ただし多くのレビューが、ハーレイ・クイン役のマーゴット・ロビーをはじめとした俳優陣には好印象を示していることに注目すべきだろう。

有名批評サイト「Rotten Tomatoes」のメーターも現時点で31%と低評価で、すでにネガティブな反応が多くみられる。このままでは多くの批判を浴びたDC映画の前作『バットマン vs スーパーマン』の27%にも迫りかねない。

画像は2016年8月4日時点のもの。 https://www.rottentomatoes.com/m/suicide_squad_2016/

画像は2016年8月4日時点のもの。
https://www.rottentomatoes.com/m/suicide_squad_2016/

しかし、この事態に憤ったのはDCコミックスのファンだった。熱狂的なファンのひとりが、署名・要望サイト「change.org」でRotten Tomatoesの閉鎖を訴えたのである。代表者のAbdullah Coldwater氏はこう呼びかけている。

我々にはサイト(引用者注:Rotten Tomatoes)を閉鎖する必要がある。なぜなら批評家たちは『バットマン vs スーパーマン』や『スーサイド・スクワッド』といったDCエクステンデッド・ユニバース作品にいつもひどいレビューを寄せるからだ。たとえ本当はすぐれた映画だったとしても、それらは人々の意見に影響を与えてしまう。

この訴えには早くも1万7千人以上が署名しており、すでにchange.orgは集まった署名をRotten Tomatoesに届けたようだ。どんな反応があるのか、それともスルーされるのかは今後の動向に注目したい。

監督は語る

『スーサイド・スクワッド』を撮ったデヴィッド・エアー監督は、自身のTwitterで厳しいレビューに反応している。

エアー監督は、メキシコ革命の指導者であるエミリアーノ・サパタの名言「ひざまずいて生きるより、立って死ぬほうがいい」を引用し、「サパタの言葉はこの映画を愛し、信じる僕の気持ちだ。ファンのために作った映画だよ。人生で最高の経験だった」と書いている。

レビューに不評が多いのは気になるところだが、肝心なのは観た人それぞれがどう思うかだ。実際の作品を自分の目で確かめるまで、判断するのは早いというものだろう。

関係者が突然の暴露

ところがレビューが公開されるのと時を同じくして、ハリウッド・レポーター誌が気になるニュースを報じている。関係者が『スーサイド・スクワッド』の製作に関する裏事情を匿名で暴露したのだ。

関係者は『スーサイド・スクワッド』がタイトなスケジュールで製作されたことを明かしている。エアー監督は脚本を6週間で執筆し、そのまま撮影に入ったという。理由は公開日が最初に決まっていたからで、ビジネス的な理由から公開日をずらすことはできなかったようだ。その人物は、もっと時間があれば作業全体がより良くなったことを示唆した。

2つのバージョンが同時に製作される事態

エアー監督に高予算のアクション映画を監督した経験がないことは、当初からワーナー・ブラザーズ社の幹部をナーバスにさせていた。『バットマン vs スーパーマン』の悪評が出てからは『スーサイド・スクワッド』をなおのこと不安がったという。

曰くつきの作品になってしまった……? http://deadline.com/2016/02/the-final-batman-v-superman-trailer-mainly-about-batman-1201700785/

曰くつきの作品になってしまった……?
http://deadline.com/2016/02/the-final-batman-v-superman-trailer-mainly-about-batman-1201700785/

ワーナー幹部は『スーサイド・スクワッド』を(予告編のような)明るく楽しい映画にすることを重要視していた。しかしエアー監督がその思惑に合わない編集をしていたのだろう、ワーナーは予告編を作った会社に本編の別バージョンを作らせたという。関係者によれば監督編集版と別バージョンはどちらも試写されており、その感想をもとに妥協点を探る作業が行われたようだ。その過程で追加撮影も行われたということだが、ハリウッド・レポーター誌は「別バージョンが勝った」と記している。

『スーサイド・スクワッド』の編集に関する不穏な声は、ジョーカー役のジャレッド・レトからも聞こえている。レトはインタビューで「完成した映画には入っていないシーンがたくさんある。うまくいけば日の目を見るだろうね」と話したのだ。思えば『バットマン vs スーパーマン』はDVD・Blu-rayで未公開シーンが約30分も追加されているが……とにかく心配が杞憂に終わることを願うしかない。

ちなみにハリウッド・レポーター誌は、ワーナーがエアー監督とウィル・スミスの新プロジェクト“Bright”への出資を拒否したとも報じている。同プロジェクトはNetflixとの契約に落ち着いたようだが……噂されている『スーサイド・スクワッド』の続編はどうなるのだろうか。もしかして、また続編にウィル・スミスがいないってことはないですよね?

悪党共は帰ってくる!早くも続編『スーサイド・スクワッド2』制作の噂 2017年制作開始か?

source:
http://variety.com/2016/film/news/suicide-squad-reviews-1201828718/
https://www.change.org/p/rottentomatoes-com-shutdown-rotten-tomatoes
http://batman-news.com/2016/08/02/david-ayer-suicide-squad-negative-reviews/
http://www.hollywoodreporter.com/heat-vision/suicide-squads-secret-drama-rushed-916693

http://batman-news.com/2016/08/03/jared-leto-joker-scenes-cut-suicide-squad/

About the author

稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。

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