SUM 41が解散を表明 ─ ファイナルアルバムと最後のワールドツアーと共に活動終了へ
人気パンクバンドのSUM 41が解散を表明した。バンドの公式SNSで明らかになった。
決定済みである2023年中のライブを行い、最終アルバム『Heaven :x: Hell』を引っ提げた最後のワールドワイド・ツアーを行ってからの解散となる。詳細は後日発表される。
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カナダ出身のSUM41は1996年結成で、活動27年目を迎えていた。2001年のデビューアルバム『All Killer No Filler』がスマッシュヒットして注目を集めると、セカンドアルバム『Does This Look Infected?』(2002)でブレイクを確実にし、『Chuck』(2004)では独自のアプローチを確立させた。
キャッチーでメロディアスなポップパンクを主体に、メタル愛好家のデイヴ・バクシュ(ギター)によるテクニカルなリフやソロが特徴的。バンド内ではパンクとメタルにおける方向性の違いでわだかまりが生じ、一時的にデイヴはバンドを脱退していたこともあった。結成メンバーのスティーヴ(ドラム)は2013年に脱退していた。
長いキャリアの中で、映画にも影響を与えた。サム・ライミ版『スパイダーマン』(2002)では、楽曲「What We’re All About」でサウンドトラックに参加。同曲は、劇中で主人公のピーター・パーカーがベン叔父さんの車中で聴いている曲として登場した。ほか、「We’re All To Blame」は『ゴジラ FINAL WARS』(2004)に、「Noots」は『ファンタスティック・フォー [超能力ユニット]』(2005)に挿入歌として採用されるなど、とりわけ2000年代はキャリア絶頂期だった。2006年にはリードボーカルのデリック・ウィブリーがアヴリル・ラヴィーンと結婚したことも話題となった(2009年に離婚)。
ファンの多い日本では何度も来日公演を果たしている。2023年の音楽フェス「PUNKSPRING」にも出演する予定だったが、直前になって「メンバーの家族の緊急の事情」のためキャンセルとなっていた。