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【徹底解説】映画『パワーレンジャー』を観る前に!原点『スーパー戦隊』シリーズが積み重ねたヒーローの歴史と想い

(c)2017 Lions Gate TM&(c) Toei & SCG P.R.

『マイティ・モーフィン・パワーレンジャー』としてアメリカで1993年に放送され、以来続編が続いている世界的な大人気シリーズ『パワーレンジャー』が2017年、映画版としてリブートされました。

しかし日本人としては、“戦隊ヒーロー”でお馴染みのルック。TV版『パワーレンジャー』は、日本の特撮番組『スーパー戦隊シリーズ』のアメリカ向け翻案作品です。文化の相違からドラマ部分を大幅変更し、より自然な演技で展開される作風に生まれ変わり、今や世界中に多くのファンを持つ超大人気ヒーローとなりました。

https://youtu.be/0AvaOc1-dIs
“仮面ライダー”や“ウルトラマン”と聞けば、CMなどにもよく登場する初代のイメージが浮かぶ人が多いと思います。しかし“スーパー戦隊の第1作は『秘密戦隊ゴレンジャー』だ!”と言われて、どれほどの人がすぐにイメージできるでしょうか(その点、『パワーレンジャー』の場合は毎回、作品別の副題が付くという形式ですので、想起しやすく定着しやすいという向きもあるかと思います。共通する主題歌も有名)。

『戦隊ヒーロー』もいいけど、堂々と行こう『スーパー戦隊』だ!

『スーパー戦隊シリーズ』は、毎週日曜7時30分から、東映制作・テレビ朝日系列で1年間放送されている特撮番組(10月より放送時間を日曜9時30分に変更)。

1年ごとに変わる作品の内容によって、“諜報組織”、“異星人の末裔”、“古代人類”、“武士”、“市民”など、世界観の中での戦隊の在り方、その構成、戦い方が様々に異なるのが特徴です。しかし同じく東映制作・テレビ朝日系列放送の『仮面ライダー』シリーズに比べると、シリーズを通して共通するフォーマットはとても強固。

正味20数分の中で、“プロローグ・敵の出現・変身・名乗り・戦闘・巨大ロボ戦・エピローグ”という要素を盛り込み、戦いの中で問題を解決していく主人公たちを描いています。主人公5人、ないしは追加戦士を含む6人以上からなるスーパー戦隊は通常、共通する変身アイテムを使い、常にチームで行動しなければならず、混戦や決裂が許されない苦境に追い込まれていきます。

ですが作品の持つカラーは毎年、波打つように様変わりしていき、同じシリーズ・同じ構成でありながらも、全く異なる番組として成立しています。しばしばイメージされるパロディ戦隊のような分かりやすさは、実際の『スーパー戦隊』には案外少ないものです。他の特撮番組と同様に、子供はヴィジュアルから入り、大人は不意打ちのドラマに普遍的な感動を見出すことができる、連続ドラマでもあるのです。ではなぜ、その真のイメージが浸透しないのでしょうか?

“スーパー戦隊”という呼称が正式に本編に入ったのは、2000年放送の第24作『未来戦隊タイムレンジャー』から。タイトルも作品ごとに総入替えのため、仮面ライダーやウルトラマンよりはパロディ化されやすいという事情もあるようです。その際にはパーティグッズ然としたコスチュームを身に纏い、様々なイベントやバラエティ番組を盛り上げる役割を担っています。

しかし『スーパー戦隊シリーズ』は、“見てわかるヒーロー性”を極限まで高めたシンプルなストーリーながら、登場人物たちが極限まで追い詰められるという、“人間が日々を生きていく物語”なのです。

スーパー戦隊はなぜ戦うのか?

5色以上の色が各自割り当てられ、同じ形状ゆえに力を合わせ、その色違いゆえに特技を活かし合うスーパー戦隊。40年以上も続く『スーパー戦隊シリーズ』とは、何を描き続けて来たのでしょうか。

かつては国際的組織に属する有能な人材が、ヒーロー活動を“任務”として当然のごとく行う、いわば警察や自衛隊を拡大解釈した存在でした。しかし近年では、主人公たちが“ヒーロー番組”を意識しているような節も見受けられるように。

第1作『秘密戦隊ゴレンジャー』/ヒーロー=任務

ゴレンジャー(1975~77)に変身するのは、国連が組織する国際秘密防衛機構“イーグル”の精鋭部隊員5人。国内最高峰の超エリートたちです。国際的に暗躍する“黒十字軍”と戦うゴレンジャーが纏うのは、大人の世界を渡り歩いてきた風格。正体を隠し、秘密任務を遂行していきます。

“世界征服を企む巨悪から地球を守る”という大義の裏には、各支部で犠牲になった仲間たちのための“リベンジ”という側面もあり、それぞれの専門分野を駆使して敵を陥れる、スパイものといった雰囲気。熱血漢のリーダー・アカレンジャー(レッド)、クールな頭脳派・アオレンジャー(ブルー)、ムードメーカーのキレンジャー(イエロー)、頼れるお姉さんモモレンジャー(ピンク)、血気盛んで危なっかしいミドレンジャー(グリーン)…ということで、ブラックがいません。

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