スーパーソニック開催延期 ─ 「ここがデッドラインです 私達も今年は負けました」

2020年限りの開催となる秋フェスとして2020年9月19日(土)20日(日)21日(月・祝)に予定していたスーパーソニック(SUPERSONIC)が、開催を延期すると発表した。
ZOZOマリンスタジアム&幕張海浜公園、舞洲SONIC PARK(舞洲スポーツアイランド)での開催を予定していた。2021年への延期となる。新日程は会場側との調整がつき次第の発表。
スーパーソニックは、夏の巨大フェス サマーソニック(SUMMER SONIC)に代わる2020年版フェスとして予定されており、海外アーティストとしてはTHE 1975、リアム・ギャラガー、スクリレックス、ポスト・マローンやスティーヴ・アオキ、ブラック・アイド・ピーズ、ニッキー・ロメロらの出演が告知されていた。
SUPERSONIC 事務局は「懸案事項となっておりました海外アーティストの来日に関しまして『新型コロナウイルス感染症の拡大防止』対策下における日本への入国規制の解除の見通しが立たない状況に加え、この数週間の国内外の感染が拡大している状況の中、ご来場のお客様・アーティスト・スタッフの安全を確保しての開催が難しいという判断に至り、2021 年に開催を延期とさせて頂く事に致しました」と発表。
「チケットをご購入して頂きました皆さま、出演アーティストの皆さま、そして開催のためにご尽力して頂いた関係各社の皆さまには、これまでのサポートへの感謝と共に延期という結果になってしまった事を心よりお詫び申し上げます。ご購入して頂きましたチケットは来年の日程にそのまま有効となりますが、ご希望のお客様には払い戻しの対応をさせて頂きます。払い戻し方法は近日中に改めてご案内致します。また、先日実施したクラウドファンディングにてご支援頂いた多くの皆さまにも改めて御礼を申し上げます。今後開催されるクリエイティブマン主催公演、来年のスーパーソニックでの感染症対策として有意義に活用させて頂き、後日活動報告をさせて頂きます。この困難を乗り切り、来年の会場でお会いできることを楽しみにしております」と続けた。
クリエイティブマン代表の清水直樹氏は以下のコメントを発表している。
「コロナに潰された数々のフェスティバルの無念を思いながら、絶対にスーパーソニックの時期にはコロナと向き合っての開催を目指していました。
しかし、今回のアナウンスの内容が全てです。そしてこの数週間、スーパーソニックは是が非でも実現してくれという声以上に、特に海外アーティストからの来日することへの不安、そして来場者の『今観
に行っていいの?』という不安の声が一層大きくなってきていました。ここがデッドラインです。
私達も今年は負けました。ここまで信じてきてくれた皆さま、感謝と共に心よりお詫びします。
来年の開催も同じ場所、同時期での実現に向けて交渉に入ります。ここまで当日プレイする気持ちを維
持してくれたアーティスト、これから発表しようというタイミングを待っていてくれたアーティストに
は引き続き来年にも出てもらえるように頼みます。
チケットを買って開催を信じてくれていた人達、行きたいけど今は我慢しようと決めた人達も、2021年
は2年分の笑顔を約束させて下さい。そして、ここから始めようと黙々と作業をすすめていてくれたス
タッフの皆さん、ごめんまた出直しだね。皆で花火だけでも上げようか。
これからもサマーソニックの映像配信のように、今できる事を発信しながら、来たるライヴのある生活
に向けて精進して行きます。世の中に溢れている素晴らしい曲を、生のアーティストを、その場で観れ
る日に向けて。もう少しの辛抱です。」