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クロエ・G・モレッツ主演!? ダリオ・アルジェントの最高傑作ホラー『サスペリア』まさかのリメイク

1977年、「決して、ひとりでは見ないでください」というキャッチコピーを引っさげて日本で劇場公開された、恐怖映画史上もっとも重要な作品のひとつだとぼくが勝手に決めつけている、あのダリオ・アルジェントの『サスペリア』(Suspiria)が、なな、なんとリメイクされることになったという!

Sasuperia
http://www.imdb.com/title/tt0076786/

 


まずはじめに言いたいけれど、「え〜っ、マジかよ〜・・・。」というのが、正直な意見である。

そしてそれが、身勝手で熱心な愛好家というものの性であって、決して諸手を挙げて「サスペリア、リメイクばんざ〜い!」などとは、口がククリナイフで引き裂かれても、今のところはまだ言えない。

リメイク版の監督を務めるのは、『Io sono l’amore』や『A Bigger Splash』などで知られるイタリアの映画監督、ルカ・グァダニーノ。彼は前々から、いつか『サスペリア』を新たなるイメージとしてリメイクしたい!というアツい情熱を持っていたようであり、ついにそれが明確な形となって動き出したのである。そして現在、デイヴィッド・カジャガニッチにより、ダリオ・アルジェントとダリア・ニコロディによる脚本を基にした新たなる脚本が書き起こされているということである。

さて注目の出演者であるが、現在のところわかっているのは、ドン・ジョンソンとメラニー・グリフィスの娘としても知られる、『ソーシャル・ネットワーク 』(The Social Network)、『アナーキー』(Cymbeline)のダコタ・ジョンソン。

Dakota Johnson
http://www.imdb.com/name/nm0424848/

凄まじい存在感を放つ長身のイギリス人女優、『グランド・ブダペスト・ホテル』(The Grand Budapest Hotel)、『ドクター・ストレンジ』(Dr. Strange)のティルダ・スウィントン。

Tilda Swinton
http://www.imdb.com/name/nm0842770/

ラース・フォン・トリアーが監督・脚本を務めた『ニンフォマニアック』(Nymphomaniac、NYMPH()MANIAC)の第二部に出演していたミア・ゴス。余談だが、この作品は『アンチクライスト』(Antichrist)、『メランコリア』(Melancholia)に続くラース・フォン・トリアーの「鬱三部作」の最終作だそうである、鬱三部作って・・・。

Mia Goth
http://www.imdb.com/name/nm5301405/

そしてつい先頃、破局した元恋人のブルックリン・ベッカムとファッション誌「ティーン・ヴォーグ」の表紙を飾ったことも話題となった、『キック・アス』(Kick-Ass)、『モールス 』(Let Me In)、そして2013年版『キャリー』(Carrie)のクロエ・グレース・モレッツ、となっている。

Chloë Grace Moretz
http://www.imdb.com/name/nm1631269/ Photo by Saeed Adyani – © 2010 Fish Head Productions, LLC. All Rights Reserved.

 

さて、ダリオ・アルジェントの『サスペリア』をあまりご存じない方に向けてちょっとだけ作品の概要を。
『サスペリア』とは、ホラー映画の帝王、イタリアの映画監督ダリオ・アルジェントが生み出した“魔女三部作”と呼ばれる作品群の第一作目にあたるものである。まあ『ロード・オブ・ザ・リング』(The Lord of the Rings)シリーズに例えるならば、第一作目の『旅の仲間』(The Fellowship of the Ring)ということになるが、あれ、気が付けば邦題には副題が付いていない・・・。二作目以降に副題を付けているのに、なぜ付けなかったんだ・・・、まあそれはさておき。

物語は、アメリカからドイツの名門バレエ学校に留学してきたスージー・バニヨンという女子が、その学校内で次々と起こる、奇妙で恐ろしい事件に巻き込まれてゆくというものである。

Sasuperia
http://www.imdb.com/title/tt0076786/

主人公のスージー・バニヨンを演じるのはアメリカの女優ジェシカ・ハーパー。ブライアン・デ・パルマの『ファントム・オブ・パラダイス』(Phantom of the Paradise)で演じたフェニックス役を観たダリオ・アルジェント自らが、彼女を主役に抜擢したと言われているが、当初このスージー役は、ダリオ・アルジェントと共に脚本を担当したダリア・ニコロディが予定されていた。ちなみにジェシカ・パーカーに変更になった理由は、アメリカの配給業者が自国で売りやすくするためにアメリカ人の俳優を推薦してきたためだという。そして余談であるが、ジェシカ・ハーパーはこの作品に出演するために、いままで使いこなせなかったイタリア語を難なく習得したという話が残っている、素晴らしい。

まあこういったことを踏まえて出演者を見てみると、まずクロエ・モレッツは、バレエのプロを目指している女子にしてはちょっとムチムチ過ぎではないだろうかと感じる。ぼく個人的には、彼女は結構好きである。あのあまり完成され過ぎていないフェイス、ちょっと間違えれば女優とか無理なんじゃないのかという危うさが、かえって彼女の魅力なりキュートな面を引き立てている気がするし、ムチムチ具合も強みであると思う。ただ観ている方としてはやはり、『キック・アス』の頃の、あの幼さの魅力を引きずってしまっているためか(ちなみにぼく自身は、ロリータ・コンプレックスなるものは持ち合わせていないので、念のため)、成長に伴って危うさ加減が増しているように思う。けれど、もし、その危うさをプラスの方向に駆使して、体型をガリガリに絞ってこの役に挑んだりしたら、あるいはもしかしたら、ありかな。余談だが、彼女は『モールス』や『キャリー』など、リメイク版で主役をはることが多い気がするが、今回もそのリメイク要員の流れなのだろうか・・・。

さて、ティルダ・スウィントン、もうこれは完全に、魔女役であろうと思う、それ以外に考えられない。他の二人、ダコタ・ジョンソンとミア・ゴスはまあ、バレエ学校の生徒役だと思うけれど、もしかすると脚本の段階で大いに物語が変わる可能性もあるので、今のところはなんとも言えない。

ちなみに少し話を戻すが、ダリオ・アルジェントの作品の中には『サスペリアPART2』(伊: Profondo Rosso、英: Deep Red)というものがあり、一見すると『サスペリア』の続編のように聞こえるのだが、これは日本の配給会社が先の『サスペリア』の国内でのヒットを受けて、『サスペリア』の続編として公開したほうが絶対に売れるぜ!と考え、勝手に『サスペリアPART2』などという素っ頓狂な邦題を付けてしまっただけで、まったくもって続編でもないし、魔女三部作の一部でもない。それどころか、この『サスペリアPART2』は『サスペリア』よりも前に作られている作品であり、内容もまったくの別ジャンルでなのである・・・。

これについては、ダリオ・アルジェント本人も「おまえら、アホか。」と言ったとか言わなかったとか。

Dario Argento
http://www.imdb.com/name/nm0000783/

正式なダリオ・アルジェントの魔女三部作とは、今回の『サスペリア』、『インフェルノ』(Inferno)、そして『サスペリア・テルザ 最後の魔女』(伊: La Terza madre、英: The Mother of Tears)の三作品なので、もし今から魔女三部作を求めて鑑賞する際には、お気を付けいただきたい。ちなみに『サスペリア』も『インフェルノ』も実に名作であるが、もうひとつは・・・、まあご自身の目で確かめてね。

とまあそんなわけで、ウダウダと文句を言いつつも、今後の『サスペリア』リメイクの続報からは、目が離せなくなりそうである、なんだか悔しい。

あっ、音楽はどうなるんだろう、あのゴブリンの音楽がない『サスペリア』なんて、大根おろしの付いていない出汁巻き玉子のようなものじゃないか!

Writer

Mujina
MujinaMujina Tsukishiro

普段はあまり摂取しないコーヒーとドーナツを、無駄に欲してしまう今日この頃。You know, this is - excuse me - a damn fine cup of coffee.

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