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『スター・ウォーズ』2022年新作、詳細発表は1月以降 ─ 水面下で企画進行中、シリーズの未来は「ザ・マンダロリアン」チームが握るか

キャスリーン・ケネディ Kathleen Kennedy
Photo by Dick Thomas Johnson https://www.flickr.com/photos/31029865@N06/25070399738

米ルーカスフィルムは、来たる『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』に続く、2022年米国公開の『スター・ウォーズ』新作映画(タイトル未定)の開発を着々と進めているようだ。米The Hollywood Reporterが報じている。

2019年10月下旬、この『スター・ウォーズ』新作で脚本・製作を務める予定だった「ゲーム・オブ・スローンズ」(2011-2019)のデヴィッド・ベニオフ&D・B・ワイスはスケジュールの問題で企画を離脱。ルーカスフィルムは新たなフィルムメーカーの検討に入っているとされていた。

報道によると、ベニオフ&ワイスの降板劇にもかかわらず、ルーカスフィルムは『スター・ウォーズ』新作を2022年に公開予定。ただし、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』(2017)を手がけたライアン・ジョンソン監督による新3部作が繰り上がることはないという。すでに企画は水面下で進められているとみられるが、「2020年1月までなんらかの発表がなされる計画はない」とのこと。これは『スカイウォーカーの夜明け』公開が迫っている今、ファンの注目を“その後”に集めてしまわないための作戦とみられる。

『スター・ウォーズ』シリーズを指揮するルーカスフィルムのキャスリーン・ケネディ社長は、ルーカスフィルムとの契約を2021年に終了する予定。したがって、その翌年に公開される新作映画が完成した時点で、ケネディ社長が現職にとどまっているかどうかは分からない。そんな中、ケネディ社長は「スカイウォーカー・サーガ」を完結させ、シリーズを未来に繋ぐという仕事にあたっているところだ。

The Hollywood Reporterは、複数の情報筋から、ケネディ社長が構想している“理想のチーム”の情報を伝えている。「『スター・ウォーズ』の未来に大きな発言権を持つ」とされているのが、シリーズ初のドラマ作品として早くも高い支持を得ている「ザ・マンダロリアン(原題:The Mandalorian)」の脚本・製作総指揮を務めるジョン・ファヴロー。さらに「ザ・マンダロリアン」でエピソード監督を務め、アニメ「スター・ウォーズ:クローン・ウォーズ」「スター・ウォーズ 反乱者たち」を手がけたデイヴ・フィローニ、『スカイウォーカーの夜明け』プロデューサーのミッシェル・レジャンの名前が挙がっている。

一連の情報から推測するに、2022年公開の新作映画に『アイアンマン』(2008)や『ジャングル・ブック』(2016)、『ライオン・キング』(2019)を手がけたジョン・ファヴローが起用される可能性も決して低くはなさそうだ。しかしながら、すべては公式発表を待つしかない状況である。

ちなみに、渦中のケネディ社長は、米Rolling Stoneの取材にて「次をどうするかは決まっているのですか?」との質問に「決めていません」と答えていた。

「着手できるもの、そうでないもの、あらゆる形であらゆることを検討しています。過去に戻るのか、先に進めるのか、ありとあらゆる問いかけがあるわけです。この銀河系にとどまるのか、別の銀河系に向かうのか? (『スター・ウォーズ』の)ユニバースに終わりはありません(笑)。良くも悪くも、可能性は無限にあるんです。」

映画『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』は2019年12月20日(金)日米同時公開。作る側も観る側も、まずは「スカイウォーカー・サーガ」の完結をきちんと見届けなければ。

Sources: The Hollywood Reporter, Rolling Stone

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。