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「スター・ウォーズ」ジャー・ジャー・ビンクス役俳優、バッシングを苦に自殺を考えていた ― シリーズをめぐるヘイトの問題

ケリーがInstagramを閉鎖した際にはバッシングの当事者が批判を受けたほか、これまで過激なファンの言動がジェイク・ロイドやヘイデン・クリステンセン(ともにアナキン・スカイウォーカー役)を追い詰め、ジョージ・ルーカスから映画を撮る意欲を奪い、レイ役デイジー・リドリーのInstagramを終了させたのだと指摘する声もあった。言うまでもなく、アーメドもそうした被害をこうむった一人だったのである。

スター・ウォーズ」シリーズをめぐるこうしたバッシングやヘイトの問題は、いまや海外メディアで大きな問題として扱われている。たとえば米The Hollywood Reporter誌は「有毒なファン・コミュニティが『スター・ウォーズ』を殺す」(Toxic Fandom Is Killing ‘Star Wars’)、米WIRED誌は「スター・ウォーズと、台頭する有毒なファン・カルチャーの戦い」(STAR WARS AND THE BATTLE OF THE EVER-MORE-TOXIC FAN CULTURE)と題した特集記事をそれぞれ発表したほどだ。

そして今、こうした問題は思わぬ形でハリウッドのクリエイターに影響を及ぼしている。『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』(2018)のクリストファー・マッカリー監督は、友人である『最後のジェダイ』のライアン監督がTwitter上でバッシングや攻撃を受けるさまを見て、このように呼びかけたのだ。

「どうして君がまだTwitterをやっているのかわからないよ。僕はいつか『スター・ウォーズ』を撮りたいと思ってきたけど、もう気持ちは冷めてしまった。

Sources: Ahmed Best, Frank Oz, Rian Johnson, Ron HowardChristopher McQuarrie

Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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