『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』続編、政治要素も描かれる ─ 「ジョージ・ルーカスがやりたかったこと」と脚本家

『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(2019)から15年後の世界を描くシリーズ新作映画『スター・ウォーズ:ニュー・ジェダイ・オーダー(仮題)』には、政治的な要素が含まれることになるようだ。脚本を務めるジョージ・ノルフィが米Film Storiesにて予告している。
『ボーン・アルティメイタム』(2007)などの地に足ついたストーリー執筆で知られるノルフィは新しい『スター・ウォーズ』映画について、「私のアプローチの仕方は、前作までを振り返り、彼らが望む幅広いアイデアを見ることです」とコメント。「つまり、ルーカスフィルム、ディズニー、シャーミーン(・オベイド=チノイ)監督。それから脚本家がやることをやり、トライを重ね、ストーリーの波長を合わせる。キャラクターに挑戦し、想像し、長い伝統に敬意を払う必要があることを理解した上で、それを提示するんです」。
ノルフィが注目する点の一つは、このシリーズが伝統的に隠し持っていた政治的要素だ。「ジョージ・ルーカスが作った映画6作とユニバースを考えると、実際、政治という広い概念に結構浸かっています」と、ノルフィは分析する。「正確に今日(こんにち)についてのことではないですが、ローマ帝国のナチズム崩壊がある。ローマ帝国の民主主義が崩壊して帝国になり、人間が自分たちを組織化して混沌に対抗するという永遠の物語があり、そして人間社会が混沌を鎮めるための道具が抑圧になるんです」。
ノルフィは「私が思うに、ジョージ・ルーカスが語ろうとしていたことの核は、まさにそれです」と述べているが、『スター・ウォーズ』に政治的な要素が見られるという考えは長年のファンの見解と一致するだろう。実際にルーカス自身、旧3部作へはベトナム戦争やニクソン政権批判のテーマが含まれていたことを認めている。また『エピソード1/ファントム・メナス』は特に政治劇としての側面が強い。

とは言え、『スター・ウォーズ』の一般的なファンの間では、シリーズが政治や世界情勢についての物語であると正面から認識するものはいないだろう。「スター・ウォーズの素晴らしいところは」とノルフィは続ける。「哲学や政治学の授業っぽくなく、あるいは新聞で読む感じでもなく、深い問題を提起できるということです」。
『フォースの覚醒』『最後のジェダイ』『スカイウォーカーの夜明け』の続3部作では、新たな帝国であるファーストオーダー内での覇権争いが部分的に描かれていたものの、それまでと比べて政治的な描写は控え目だった。ファーストオーダー崩壊から15年後、銀河の情勢はどのようになっているのか。作品世界に深みを与える政治描写についても期待しよう。
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Source:Film Stories



























