『塔の上のラプンツェル』実写化の可能性 ─ ラプンツェルやフリン役は誰が相応しいか

『美女と野獣』『アラジン』や『ライオン・キング』など、ディズニーの名作アニメーション映画は最新技術を駆使した実写映画となって蘇っている。中でも比較的近作としての印象ある2010年(日本は2011年公開)の『塔の上のラプンツェル』も、実写化が噂されいている一作だ。
『塔の上のラプンツェル』は、初めて全編3Dで描かれたプリンセスストーリー。原作はグリム童話で、生まれてから18年間、塔から外に出ることを禁じられた少女ラプンツェルの物語だ。自分の誕生日の夜、遠くの空に現れる無数の灯りを不思議に思うラプンツェルは、外の世界への憧れを強めていく。塔へ忍び込んだ大泥棒フリン・ライダーと共に、ラプンツェルはこっそりと外の世界へ出ていくが……。
『塔の上のラプンツェル』実写化の噂が現れたのは2020年2月のこと。ディズニー作品の情報サイトが独自に伝えたもので、主要な業界情報メディアで正式に取り上げられたことはないから、あくまでも噂の域を出ないということにご留意頂きたい。
この噂では、実写版『くるみ割り人形と秘密の王国』(2018)のアシィリー・パウエルが脚本を書いているとか、『ソーシャル・ネットワーク』(2010)のマイケル・デ・ルカと『プーと大人になった僕』(2018)のクリスティン・バーが製作を務めるといった情報も伝えられていた。監督は未定で、劇場公開に向けて適任者を探しているということだ。繰り返すが、これは正式な情報ではない。
『塔の上のラプンツェル』実写化するなら、キャスティングは?
ともあれ、「もしも『塔の上のラプンツェル』が実写化されるなら?」と想像を巡らせるには十分だ。ラプンツェル役やフリン役には誰が相応しいだろうか?メディアやファンはさっそくあれこれ夢のキャスティングを考えていて、ラプンツェル役には『マンマ・ミーア!』シリーズのアマンダ・サイフリッドがいいとか、『ミッドサマー』(2019)のフローレンス・ピューを推したいとか、「リバーデイル」(2017-)のリリ・ラインハートがピッタリだ、いやいや、オリジナル版で声優を務めたマンディ・ムーアがやるべきだという声が飛び交っている。
フリン・ライダー役はどうか。声優を務めたのは、『シャザム!』(2019)で人気を高めたザッカリー・リーヴァイだ。ファンサービス旺盛なザッカリーは、2019年に開催された『東京コミコン』で来日した際には、幕張メッセのステージで挿入歌「I See The Light」を熱唱してみせたこともある。
そんなザッカリーは、もし『塔の上のラプンツェル』を実写化するなら?と尋ねられて、こんなふうに答えたことがある。
「もちろん『ラプンツェル』を実写化するなら、フリン・ライダー役を演じたい。だけど、実現する頃には、もう僕は適役じゃなくなっている気がします(笑)。」
ザッカリーは現在39歳。フリン役には年を取りすぎていると遠慮しているのだ。「実写化できる頃には、もう僕はスティーヴ・マーティンみたいに白髪頭になっていると思う。」「コーチ役として出向きます」と言うザッカリーは、こんな事も話した。「だから実写版『ラプンツェル』でフリン・ライダー役を演じる代わりに、そうだなぁ、どうしようかな……『リトル・マーメイド』のアリエル役をやろうかな。」
それでは、もっと下の世代の人気俳優はどうか。『アベンジャーズ』『スパイダーマン』シリーズで大ブレイクし、ディズニー映画では『2分の1の魔法』(2020)で声優も務めた、今をときめくトム・ホランドだ。

フリン役はどうですか、という声は、既にホランドの耳にも届いている。「僕もあの映画は大好きなんです」とホランド。ところが、「小さい頃に大好きだったアニメ映画がどんどん実写化されているけど、“する必要あるのかな?”って感じです」と本音をポロリ。ということは、もし本当にオファーがあっても、引き受ける気はないのかも?
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Source:thedisneyinsider,Comicbook.com,capitalfilm