あと2作で引退?”鬼才”クエンティン・タランティーノが手がけた、イカしてるオススメ映画4選

以前から自身の監督作品が10作品になったら引退する、と公言してきていたクエンティン・タランティーノ。先日、改めて引退宣言をしたことが話題となった。レンタルビデオ屋で働きながら、いち、映画フリークとして業界に進んでいった経歴は、我々にとって憧れの存在でもあろう。しかも、驚異的な足フェチ。男性にとってのヒーロー的な存在と言っても過言ではない。

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タランティーノといえば、バイオレンス映画というイメージを持つ方も多いだろう。確かに、バイオレンスはバイオレンスだ。しかし、そこには沢山のオマージュや、彼の好きな映画の台詞引用などが散りばめられていて、彼の映画愛を強く感じることができる。

そう、映画オタクの映画オタクによる映画オタクのための映画。それを生み出してきたのが、クエンティン・タランティーノという男だ。そんな彼が手がけてきた作品の中で、特に個人的にお気に入りな4作品を、キャッチコピーとともにご紹介したい。

“返り討ちにしてやるぜ!”『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(脚本)

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これは私が初めて見た、タランティーノ作品だ。B級系ではあるものの、恐らく一番好きな作品かもしれない。ジョージ・クルーニーが主演を務め、タランティーノも彼の兄弟役として出演している。最近ではドラマシリーズ化もしたのだとか。

あらすじ

2人組の凶悪な銀行強盗ゲッコー兄弟は、トレーラーハウスで旅をする牧師一家を人質にメキシコへと逃亡する。厳しい検問をくぐり抜け国境を越えた一行は、ゲッコー兄弟の仲間カルロスとの待ち合わせ場所、砂漠にそびえる巨大な酒場ティティ・ツイスターに向かう。だが、バイカーやトラック運転手がたむろすその場所には恐るべき秘密が隠されていた……。(allcinema ONLINEより)

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人質にとったのが牧師一家、という伏線も重要だ。何かと手間をかけるタランティーノ、そして現実にはあり得ないような展開に、冷静沈着でクールなジョージ・クルーニーが「おいおい勘弁してくれよぉ!」と心乱されながらも頑張る。その姿が面白く、同情さえするものの、やはり彼は最高にクールなのだ。

酒場の戦闘シーンは最高にイカしてる。めちゃくちゃで、面白い、そんな作品である。けど、タランティーノが兄弟なんて私は絶対嫌だ。

“ドレスコードは、スリルとスピード”『デス・プルーフ in グラインドハウス』(監督・脚本)

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『パルプ・フィクション』も好きなのだが、私はこの『デス・プルーフ』が好きすぎてたまらない。最高にイカしたカーチェイスシーンは、どのハリウッド映画のものよりも素晴らしい名シーンだと思う。その理由は、ヒッチコックの『裏窓』や『知りすぎていた男』などに通ずる、カメラのフレーミングにある。 

あらすじ 

スゴ腕スタントマンのマイク(カート・ラッセル)は、愛車“デス・プルーフ”に乗り、美女をナンパしては死のドライブに誘っていた。ある日マイクは、テネシー州で豪快なスタントライドを楽しむ3人の女性たちに目をつける。いきなり車をぶつけ、しつこく追い回すマイクにキレたゾーイ(ゾーイ・ベル)たちは、決死の猛反撃に挑む。(シネマトゥディより)

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作品は2部に分かれていている。どちらかといえばB級作品の部類ではあるし、彼が好きな70~80年代B級ホラー作品に対するオマージュも多く、まさにB級好きホイホイな映画なのだ。美女が美しい生足を車の外に投げ出しているシーンなど、タランティーノの足フェチ活動もぬかりない。

前半、というより映画半ばまでが美女たちのおしゃべりで占められているマンブルコア映画なのに対し、ラストで一気に迫力満点、鬼気迫るアクション映画と変化を遂げる。

殺人鬼マイクを演じるカート・ラッセルの演技も素晴らしい。彼が撃たれるシーンがあるのだが、そのリアルなリアクションには脱帽してしまう。また、『キル・ビル』の主演女優ユア・サーマンのスタントを担当した女優ゾーイ・ベルの高すぎるスペックにも注目だ。

“獰猛な愛だけが生き残る”『トゥルーロマンス』(脚本)

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私が好きな恋愛映画ベスト10にランクインする、この作品。とにかく私は、この手のラブストーリーに弱いのだ。突然で、激しくて、少しイカれてて、けれど真実の愛を描いたようなものに。ロードムービーの要素もあり、タランティーノが、主人公の設定に「千葉真一のファンで、『激突!殺人拳』の映画を見にいく」などの自己投影させている事でも有名だ。

あらすじ

クラレンス(クリスチャン・スレイター)は、勤め先の店長が誕生日祝いに差し向けたコールガール、アラバマ(パトリシア・アークエット)と恋に落ち、すぐに結婚する。彼女のヒモと話をつけに出向いたクラレンスは成り行きで男を殺してしまい、あわてて持ち帰ったカバンの中には大量の麻薬が入っていた。麻薬を売り金を得ようとする二人に、マフィアと警察が迫り……。(シネマトゥディより)

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パトリシア・アークエット演じるアラバマが最高に可愛い。実はタランティーノは、彼女を映画の最後に死なせようとしていたのだが、監督のトニー・スコットに「マジで殺さないでくれ頼む」と懇願され、渋々ハッピーエンドにしたという逸話がある。確かに、タランティーノが手がけた作品にしては、妙にハッピーなエンドだったなという印象があるのだ。なので、変化球のような捻くれたエンディングが苦手という方にもオススメ

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私が最も愛するUK出身のオルタナティブロックバンド、The 1975のフロントマンMatty Healyもこの作品の大ファンであり、1stアルバム収録曲「Robbers」のMVはまさに『トゥルーロマンス』のオマージュである。

“時代にとどめをさす”『パルプ・フィクション』(監督・脚本)

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クエンティン・タランティーノといえば、これ。何を隠そう、カンヌ国際映画祭で最高賞パルム・ドールを受賞した作品である。

あらすじ 

強盗の計画を立てているカップルを導入部に、盗まれたトランクを取り戻そうとする二人組のギャング、ビンセントとジュールス。ボスの情婦と一晩のデートをするハメになるビンセント。ボクシングの八百長試合で金を受け取るボクサーのブッチ。誤って人を殺し血塗れになった車の処理に右往左往するビンセントとジュールス。ギャングのボス、マーセルスを軸としたこれらの物語がラストに向けて収束していく……。(allcinema ONLINEより)

いくつかのシーンが、時系列バラバラに流れていき、通じ合っていく。有名なビンセントとミアのデートシーンも素敵だし(やっぱり映画好きとしては映画カフェ/レストランでデートしたいものだよね!)個人的には、ブッチとファビアンのカップルも可愛らしくて好きだ。(若干ファビアンにイライラしてしまうものの)

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とにもかくにも、ジュールスを演じるサミュエル・L・ジャクソンが最高。BAD MOTHER FUCKERウォレットは私も喉から手がでる程欲しい。しかも、ジュールスの友人役として登場するタランティーノは、彼の初監督作品『レザボア・ドッグス』の主人公と血縁関係という裏設定がある。

以上、私的お気に入りの4作品をご紹介した。お気づきだと思うが、タランティーノは、スティーブン・キングみたいに手がけた作品にちょこちょこ自分を登場させるのが好きなのだ。それもふまえて楽しんでいただきたい。

残すとこ、あと監督作品2作を手がけて引退するというクエンティン・タランティーノ。脚本や製作も引退してしまうのかは不明だが、そうなるととても寂しい。しかし監督本人は、期間を空けてまた映画が作りたくなったら、作るつもりだとも言っている。

奴のことだ、どうせ引退しても、いずれまた戻ってきてくれるだろう。

 

About the author

ライター/編集者/Ellegirlオフィシャルキュレーター、たまにモデル。ヌーヴェルヴァーグと恐竜をこよなく愛するナード系ハーフです。

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