Menu
(0)

Search

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』ドク役クリストファー・ロイド、マーティ役との再会語る ─ 『東京コミコン2022』マンダロリアン出演も予告

東京コミコン2022 クリストファー・ロイド

ポップカルチャーの祭典、東京コミコンが3年ぶりにリアル開催だ。『東京コミコン2022』初日、2022年11月25日(金)最後のセレブステージとして、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのドク役で知られるクリストファー・ロイドが登場した。

ドク役のほか、『アダムス・ファミリー』シリーズのフェスター役や『ロジャー・ラビット』(1988)『Mr.ノーバディ』(2021)などに出演するロイドは、『スター・ウォーズ』実写ドラマ「マンダロリアン」のシーズン3にも出演すると報じられている。

東京コミコン2022 クリストファー・ロイド

クリストファー・ロイド、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を語る

聞き手を務めた有村昆は、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の主人公・マーティをなるべく再現した格好で登場。ホバーボードを抱え、エアマグのレプリカを履き、スポーツ名鑑を見せながら、「僕も過去に戻りたいところではあるんですけど、未来を向いて頑張っていきたいと思います」と語った。

登場したクリストファーは、「皆さんに会えて、この場所に立てて本当に嬉しい。ありがとうございます」とひとこと。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』で最も好きなシーンを尋ねられると、「難しいね、素晴らしいシーンがたくさんあるものだから」と前置きしつつ、『PART 3』(1990)で馬に乗り、列車を追いかけるシーンを挙げた。

東京コミコン2022 クリストファー・ロイド

 

クリストファーは「有名な話ですが」と前置きしながら、1作目の撮影当初、マーティ役がマイケル・J・フォックスではなかった(編注:当初はエリック・ストルツがキャスティングされていた)エピソードを語っている。

「撮影の6週間後にキャストの変更が決まり、スティーブン・スピルバーグが夜中の1時に俳優たちを集め、マーティ役はマイケル・J・フォックスだと教えてくれました。いざ一緒に演じてみたら素晴らしい化学反応を感じたし、それがずっと続いたんです。変化は良い方向に転ぶこともあるのです。おかげでみなさんに愛される『バック・トゥ・ザ・フューチャー』になったんだから。」

また、日本のファンについては「とても情熱的だし、誠実だし、今日お会いできて嬉しい」と印象を語った。「ドクとマーティだけでなく、出演者の全員を愛してくれているのがわかります。それが今でも作品にポジティブな影響を与えてくれているからこそ、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』はこんなにも長く愛され、作品として生き続けているんでしょう。みなさんに深く感謝しています」。

東京コミコン2022 クリストファー・ロイド

マイケル・J・フォックスとの再会

2022年10月に開催されたニューヨーク・コミコンで、クリストファーはマイケル・J・フォックスと再会し、ステージ上で抱擁を交わしたばかり。再会の思い出を尋ねられると、「彼とは長い時間を一緒に過ごしたし、今も時々イベントで会います。マイケルは雰囲気が良く、親切で、優雅で、素晴らしいユーモアセンスの持ち主。重い病を患っているにもかかわらず、とても勇敢で、大胆で、力強く、ポジティブな影響を全員に与えてくれる人。一緒に仕事ができて本当にうれしいし、これからも会うのが楽しみ」と語った。

あわせて読みたい

またクリストファーは、もし自分がデロリアンを使うなら「50年後、100年後の未来に行きたい」とのこと。「今は気候変動や政治問題など、いろんなことが起きています。だから未来で見たものを、そして現在の問題をどうすれば解決できるかを伝えたいですね」と話した。「あるいは恐竜の時代に戻って、原始的な社会を見たいし、今の文明がどうやって生まれたのかを見てみたい」。

東京コミコン2022 クリストファー・ロイド

では、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』の世界に戻るとしたら? 「どうかな、ふたりはもう新しいところ、たとえば銀河のかなたに行っていると思います。そこで、ばったり『リック・アンド・モーティ』に出会うのはどうだろう。続編でやれるかもしれないね」。

今後、クリストファーは「マンダロリアン」シーズン3に登場すると報じられているが、その詳細はいまだ明かされていない。しかし、「言えることを教えてください」との問いかけに、まずは「マンダロリアン…? それは何?」とトボけて笑いを誘った。すぐさま「僕から言えるのは、楽しみだってこと。すごく楽しい撮影でした。楽しんでもらえればと願っています」と言い直すも、「あっ、嘘だよ。ちょっと混乱していて、現実とフィクションの区別が……」と口にするや、「とても自慢できる作品ですよ。僕が出ていようが、出ていなかろうが」と言い直した。

Writer

アバター画像
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly