『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』監督、「ジェームズ・ガンにも観てほしい」 ─ 劇場公開未定、「世界に誇れる作品」と山寺宏一

日本発のDCアニメーション映画『ニンジャバットマン』(2018)が帰ってくる。続編映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』は、新たに生まれ変わるDCユニバースへの挑戦状──かもしれない。
2024年12月7日、「東京コミコン2024」の「祝!バットマン85周年 We Love DC! スペシャル・ステージ&セレブ・ステージ」に、バットマン役の山寺宏一、監督の水﨑淳平&高木真司、脚本の中島かずき、キャラクターデザインの岡崎能士が登壇。「ジェームズ・ガン監督にも観てほしい」と訴えた。

『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』では、バットマンの前にジャスティス・リーグならぬ“ヤクザリーグ”が立ちはだかる。前作『ニンジャバットマン』で戦国時代の歴史改変を食い止めたバットマンだったが、日本列島が消失し、ゴッサム・シティ上空に“ヒノモト”という巨大な島が出現。無数の鉄砲玉ヤクザが降り注ぎ、ヤクザとなったグリーン・ランタン、アクアマン、フラッシュが姿を見せる……。
2025年3月21日に日本での配信リリースが決まっている本作だが、残念ながら劇場公開は未定。山寺は「才能あふれる素晴らしい方々と作った、世界に誇れる作品。劇場公開が決まっていないので、今日は“劇場公開したいキャンペーン”としてやってきました」と語った。「この作品を劇場でやらなくてどうするの。配信もいいですけど!」

山寺だけでなく、共同監督の高木も「先月(11月)の終わりに完成し、ようやく観てもらえるようになりました。劇場向けに作ったので、配信では画面が小さいかもしれません」と口を揃える。キャラクターデザインの岡崎も「メチャクチャおもしろいので、劇場公開を目指して頑張りたい」と話した。
ティム・バートン版や『レゴ』シリーズなど、多数の作品でバットマン役を演じてきた山寺。「『ニンジャバットマン』は特別です。DC作品ですが、日本で作っていますから」と力を込める。
「前作は戦国時代で、バットマンと忍者や武士の精神には通じるところがあるとわかった。そして今回は、ヤクザの任侠道にも通じるんだという発見がありました。こんなに大勢の前で“ヤクザ、ヤクザ”と言ってもいいのかなと思うけれど、タイトルなんだからしょうがない(笑)。DC作品として誇りに思います。」

「任侠映画の歴史とジャスティス・リーグを融合したかった」と語るのは脚本の中島だ。本作の着想については「ニンジャの次はヤクザだと思いました。(続編として)提案したプロットがボツになったとき、どうせボツになるなら思い切ったものにしたいと思ったら通ってしまった」と笑う。「(ヤクザの)“一家”なので、ある意味ではファミリームービーです」。
キャラクターデザインの岡島は、「脚本が素晴らしかったので、ノリノリでデザインしました」と話す。「もともとヤクザ映画や任侠映画を観ていたので、そこにいろんなヒーローの要素を落とし込みました。フラッシュに三度笠をかぶせて『木枯らし紋次郎』的にしたり」。

MCの杉山すぴ豊が、DCスタジオの代表として新生DCユニバースを統括するジェームズ・ガン監督の名前を挙げ、「ガン監督にも観てほしい?」と尋ねると、水﨑は「『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』を見たとき、きっと『ニンジャバットマン』も好きになってもらえると思いました」と答えた。
「(『ザ・スーサイド・スクワッド』は)動物がたくさん集まる映画で、僕たちの前作『ニンジャバットマン』も猿たちが集まる映画だった。この『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』も大好きだと思うので、ぜひ観ていただきたいです。」

映画『ニンジャバットマン対ヤクザリーグ』は、2025年3月21日(金)に日本国内の各プラットフォームにて配信開始予定。
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