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ジム・ジャームッシュ監督の新作ゾンビ映画、米予告編が到着 ─ ビル・マーレイ、アダム・ドライバー、ティルダ・スウィントンら豪華キャスト出演

https://www.youtube.com/watch?v=bs5ZOcU6Bnw スクリーンショット

『ストレンジャー・ザン・パラダイス』(1984)や『ダウン・バイ・ロー』(1986)などで知られるインディーズ界の伝説、ジム・ジャームッシュ監督の新作ゾンビ映画『The Dead Don’t Die(原題)』の米国版予告編が公開された。

“死者は死なない”というタイトル、そして“史上最高のゾンビ・キャスト”。オハイオ州の平和な町センタービルを舞台にゾンビ・パンデミックが発生し、予告編のナレーターいわく「怖いものが、恐ろしいものがやってくる」…!

物語の幕開けとなるのは、センタービルのダイナーで起こった変死事件。ビル・マーレイ演じるベテラン刑事は「これはひどい、こんな事件は見たことがない」と口にして、アダム・ドライバー演じる若い刑事に「どう思う?」と尋ねる。すると返事は「ゾンビじゃないっすかね、アンデッドとか、グールとか」。ゾンビが町を跋扈するなか、二人は墓場に大きな穴が開いているのを発見する。

「やつら、生きてたころに好きだったものに惹きつけられているんだ」。ゾンビたちは町ではテニスラケットを手にし、警官トリオには「コーヒー…」「シャルドネ…」と唸りながら迫ってくる。「シャルドネって言ったよね?」「うん、そう言った」。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』(2013)で吸血鬼の世界を美しく描いたジャームッシュ監督だが、今回はオフビートなゾンビ・コメディとなりそうだ。

主演は『コーヒー&シガレッツ』(2003)『ブロークン・フラワーズ』(2005)で監督とタッグを組んだビル・マーレイ、『パターソン』(2016)に続いての登場となるアダム・ドライバー。警官役として『ドッグヴィル』(2003)『ゾディアック』(2007)のクロエ・セヴィニーも加わる。葬儀場職員と思しき女性役には、先述した『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』で主演を務めたティルダ・スウィントン。日本刀でゾンビを叩き斬る姿を観られるのはこの映画だけであろう。

そのほかジャームッシュ作品には初登場となる女優・歌手のセレーナ・ゴメス、タランティーノやロバート・ロドリゲスなど多くの映画作家に愛される名バイプレーヤーのスティーブ・ブシェミ、『ゲット・アウト』(2017)『スリー・ビルボード』(2018)のケイレブ・ランドリー・ジョーンズ、『フィアレス』(1993)でアカデミー助演女優賞ノミネートのロージー・ペレス、『リーサル・ウェポン』シリーズのダニー・グローヴァー、インディペンデント映画の重鎮監督サラ・ドライバー、50年近いキャリアを誇るキャロル・ケインが出演。音楽界からはウータン・クランのRZA、ロックミュージシャンのイギー・ポップ&“音楽詩人”トム・ウェイツという二人のレジェンドも登場する。

映画『The Dead Don’t Die(原題)』は2019年6月14日に米国公開予定

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。