キアヌ・リーブス、連続殺人犯H.H.ホームズ描くドラマ化企画に主演交渉中 ─ ディカプリオ&スコセッシが製作総指揮へ

『ジョン・ウィック』『マトリックス』シリーズのキアヌ・リーブスが、米ジャーナリストのエリック・ラーソンによるノンフィクション小説『悪魔と博覧会』(2006,文藝春秋)のテレビドラマ化企画に主演交渉中であることがわかった。米Deadlineが報じている。製作総指揮に、マーティン・スコセッシとレオナルド・ディカプリオが名を連ねている米Huluの一大プロジェクトだ。
『悪魔と博覧会』は、イギリスで発生した切り裂きジャックによる連続殺人事件の数年後、アメリカで現れたシリアルキラーを題材とした史実に基づく物語。1893年に開催されたシカゴ万国博覧会の会場付近で連続殺人事件が発生し、のちにH.H.ホームズという名の医師が27人の殺害を自供した。本書は、博覧会の会場建設を率いていた建築家のダニエル・バーナムと、ホームズの2人に焦点を当てている。
本書の映像化権は、2010年に俳優・プロデューサーのレオナルド・ディカプリオが獲得。2017年には、ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督による映画化企画として進捗があったが、以降動きは見られなかった。2019年に、米Huluがディカプリオとスコセッシを製作総指揮に据えたドラマ化企画を発表し、このたび主演としてキアヌが交渉中に入っていることが伝えられた形だ。
交渉が成立すれば、キアヌがアメリカのドラマシリーズで主演を務めるのは初となる。演じる役柄は明かされていないが、恐らくディカプリオで予定されていた殺人犯H.H.ホームズ役になると見られる。『マトリックス レザレクションズ』(2021)や2023年米公開予定の『ジョン・ウィック』シリーズ最新作と大作続きのキアヌは、新たなキャリアに進むこととなる。
ちなみに、製作サイドにまわったディカプリオは、1950〜70年代のカルト指導者として知られるジム・ジョーンズを描く新作映画『Jim Jones(原題)』で主演・製作を務める予定。ジョーンズは、信奉者を操り集団自殺に追い込んだ大量殺人者としてアメリカ犯罪史に名を刻んでいる。