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マーベル『モービウス』米国公開が再延期、4月1日へ ─ 『スパイダーマン』大ヒット、コロナ禍の情勢受けて

モービウス
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ジャレッド・レト主演、ソニー・ピクチャーズ製作のマーベル映画『モービウス』の米国公開が再び延期となった。これまでは2022年1月28日の公開予定だったが、新たな公開日は2022年4月1日と告知されている。なお、日本公開日は以前から「2022年」とのみ発表されてきた。

『モービウス』は『スパイダーマン』『ヴェノム』シリーズに続く、ソニーが主導するスパイダーマン・ユニバース作品のひとつ。コミックではスパイダーマン/ピーター・パーカーの宿敵とされるモービウスを主人公に、『スパイダーマン:ホームカミング』(2017)でマイケル・キートンが演じたバルチャーの登場も話題を呼んでいる。

報道によると、今回の公開延期の要因とみられるのは、アメリカにおいて新型コロナウイルス禍の状況が決して芳しくないこと(オミクロン株の感染拡大)と、ソニー製作の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』が歴史的ヒットを続けていること。同作は2021年12月17日に公開されたのち、全世界興行収入は13億7,000万ドルを突破し(本記事時点)、ソニー作品としての歴代新記録を樹立した。『モービウス』の再延期は、自社の類似作品を早期に公開せず、むしろ『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』にさらなるヒットの余地を作るという意味もあろう。

もともと『モービウス』は2020年7月10日に米国公開予定だったが、まずは7月31日に延期されたのち、新型コロナウイルスの影響で2021年3月19日に繰り下げられた。その後も社会情勢やスケジュールを鑑みつつ、2021年10月8日、2022年1月21日、1月28日と延期が続いており、今回で通算6度目の延期。当初の計画からは2年近く遅れての劇場公開となる。

出演者はジャレッド・レト、マイケル・キートンのほか、『6アンダーグラウンド』(2019)のアドリア・アルホナ、『ラスト・ナイト・イン・ソーホー』(2021)のマット・スミス、「チェルノブイリ」(2019)のジャレッド・ハリス、『ワイルド・スピード』シリーズのタイリース・ギブソンら。監督は『ライフ』(2017)のダニエル・エスピノーサ、脚本は『パワーレンジャー』(2017)のマット・サザマ&バーク・シャープレス。

映画『モービウス』は2022年全国ロードショー

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Sources: Deadline, Variety

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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