『プラダを着た悪魔』ミランダの演技モデルはクリント・イーストウッドとマイク・ニコルズ

映画『プラダを着た悪魔』でメリル・ストリープが演じる鬼編集長ミランダは、米「VOGUE」で編集長を務めたアナ・ウィンターがモデルだと広く認識されてきた。しかしストリープ自身は、ハリウッドの巨匠監督であるマイク・ニコルズとクリント・イーストウッドを「真似していた」という。
2006年公開の映画『プラダを着た悪魔』は、ファッション誌「ランウェイ」で働くことになったアンドレア(アン・ハサウェイ)が、完璧主義で冷徹なカリスマ編集長ミランダのもとで揉まれながら成長していく物語。2026年5月1日公開の続編『プラダを着た悪魔2』には、ストリープらオリジナルキャストが復帰する。
このたび米トーク番組に出演したストリープは、役作りにおいて二人の監督からインスピレーションを得ていたことを明かした。「基本的にマイク・ニコルズを真似していました」「もしマイク・ニコルズとクリント・イーストウッドの間に子供がいたら……それはミランダ・プリーストーリーになるでしょう」。
ニコルズといえば『バージニア・ウルフなんかこわくない』(1966)『卒業』(1967)などで知られる監督で、ストリープは『シルクウッド』(1983)『心みだれて』(1986)ドラマ「エンジェルス・イン・アメリカ」でタッグを組んできた。ミランダという人物像を形作るうえで、ニコルズの威厳ある演出スタイルと皮肉めいたユーモアが役立ったという。
「セットでの指揮の取り方なんですが、マイク(・ニコルズ)は、ある種の皮肉なユーモアを交えてやるんです。ミランダは、自分の発言がちょっと嫌味だと分かっているし、それがちょっと面白いことも理解している。そういうやり方は、人によっては意地悪に受け取られるけど、可笑しくもある。私は笑えると思います。」
一方、『ダーティ・ハリー』シリーズなどで知られ、監督としても活躍するイーストウッドとは、彼の主演・監督作『マディソン郡の橋』(1992)で共演したストリープ。「クリントは決して声を荒げないんです」としたうえで、次のように語った。
「彼が指示を出すと、みんな彼の言葉を聞き取るために身を乗り出さなければならなかった。よくリハーサルを撮影して、そのまま次のシーンに移っていました。だからスタッフは常に身構えていた。私以外、誰も座っていませんでしたね。」
役作りの参考にしたことをイーストウッドには伝えていないが、「マイクには話した」とストリープ。「彼は大喜びしてました」と冗談めかして語っている。
なお『プラダを着た悪魔』の原作は、ローレン・ワイズバーガーによる同名小説だ。彼女が「VOGUE」編集長のアシスタントとして働いた経験に基づいていることから、長年にわたりウィンターがモデルだと噂されてきた。
ウィンター本人は、2025年に同職を退任した後に、ミランダとの比較について言及。当初は周囲から「心配されていた」が、実際に作品を観てみたら「とても楽しめた」という。「ユーモアがたっぷりで、機知に富んでいた。メリル・ストリープ、エミリー・ブラントが出ていて、みんな素晴らしかった。最終的には、公平な描写だったと思います」。
▼ 『プラダを着た悪魔』の記事
Source:The Late Show with Stephen Colbert, The New Yorker Radio Hour





















