ベネディクト・カンバーバッチがネコと共演、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』12月公開決定&場面写真が一挙到着

ベネディクト・カンバーバッチ主演による映画『The Electrical Life of Louis Wain(原題)』が、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』として、2022年12月1日(木)より日本公開されることが決定した。あわせて場面写真も一挙到着している。
19世紀末から20世紀にかけて、英国で知らない者はいなかった大人気イラストレーター、ルイス・ウェイン。当時、ネズミ退治役として軽く見られるか、不吉な存在として恐れられていたネコの魅力を最初に発見した、“ネコ画家”だ。不朽の名作『吾輩は猫である』に登場する、絵葉書の作者だとも言われている。日本が誇る文豪・夏目漱石に影響をを与え、SFの巨匠H・G・ウェルズからも、「ルイス・ウェインは独自の猫を発明した」と絶賛された稀代の芸術家だ。
愛らしくてコミカル、唯一無二の生き生きとしたタッチで、今にも絵から飛び出してきそうなネコたち。ルイス・ウェインの絵は人々の心を掴む。今の不安で不穏な時代を生きる人にも、笑顔をもたらしてくれるに違いない。いったい、そんな絵を残してくれたルイス・ウェインとは、どんな人物だったのだろうか。ネコを描き始めたきっかけと理由とは?
そこには、周囲からの大反対のなか結婚し、3年後にこの世を去ってからも、その愛で夫を生涯守り続けた妻のエミリーと、親友であり人生の師でもあるネコのピーターとのストーリーがあった。そんな彼の人生を描くのが、『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』である。

ルイス・ウェインとしてキャスティングされたのは、『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』(2014)『パワー・オブ・ザ・ドッグ』(2021)てにてアカデミー賞にノミネートされたベネディクト・カンバーバッチ。幾人もの天才を万華鏡のように多彩に演じてきたカンバーバッチが、不器用で純粋な愛を貫き、そしてイノセントかつお茶目な天才役に挑む。
その妻エミリーは、『ファースト・マン』(2018)にてゴールデン・グローブ賞に候補入りし、「ザ・クラウン」(2016-)のエリザベス2世役で高い人気を獲得した俳優、クレア・フォイが演じている。ひとりぼっちになる夫を励ます笑顔と、書き留めたくなる台詞の数々が魂に響く。もうひとりの主役にして、ヒーローのピーターを演じるのは、年齢に応じた3匹のネコ。リハーサルのときもずっとカンバーバッチのそばにいたフェリックスが、CG一切なしの名演を披露する。

共演にも、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』(2014)のアンドレア・ライズボロー、『裏切りのサーカス』(2011)のトビー・ジョーンズ、『わたしは、ダニエル・ブレイク』(2016)のヘイリー・スクワイアーズなど、英国実力派俳優が並ぶ。また、『ジョジョ・ラビット』(2019)などのタイカ・ワイティティ監督と、ミュージシャンのニック・ケイヴも意外な役柄で顔を出す。さらに、『女王陛下のお気に入り』(2018)などの名優オリヴィア・コールマンが、ルイスの精神の核心を語るナレーションを務める。
監督は、俳優としても活躍して英国アカデミー賞に輝き、監督としても同賞にノミネートされ、その才能が注目されている日系英国人のウィル・シャープ。英国貴族の上品な衣装を手がけたのは、アカデミー賞に3度候補入りし、『ある公爵夫人の生涯』(2018)にて受賞したマイケル・オコナーだ。
映画『ルイス・ウェイン 生涯愛した妻とネコ』は、2022年12月1日(木)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国ロードショー。
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