『ザ・バットマン』新スピンオフドラマを検討中、「ザ・ペンギン」に続くか ─ 「ゴッサムの都市や社会と機能不全を描きたい」

『THE BATMAN-ザ・バットマン-』(2022)のスピンオフとして大ヒット中のドラマ「THE PENGUIN-ザ・ペンギン-」がまもなくフィナーレを迎える。シーズン2への継続も期待されるなか、『ザ・バットマン』の監督を務め、「ザ・ペンギン」で製作総指揮を担ったマット・リーヴスが、新たなスピンオフシリーズの製作を検討していることを明かした。
米Interview Magazineにて、『ザ・バットマン』ユニバースの今後について「HBOと話し合っている」と語ったリーヴス。「皆さんが『ザ・ペンギン』を支持してくれたので、とてもワクワクしています。自分の想像が実現しつつあるというのは、本当に心が躍りますね。HBOは最初から非常に協力的でした」と述べ、「現在、ほかの番組を製作する話もしています」と明かした。
リーヴスはテレビシリーズの製作にあたり、「すでに多くの作品がやってきたような、オリジンストーリーを描くことは避けたかった」として、ゴッサムシティと社会、その中で生きる人々の複雑性にスポットを当てることの意義を語った。
「(「ザ・ペンギン」のように)キャラクターたちに焦点を当てるのは非常にエキサイティングです。これは都市とその機能不全、社会全体とその機能不全に関する物語であり、それこそがバットマンの物語が伝えようとしていることです。ゴッサムはもっとより良い場所であるべきだ、ということが物語の中心にあります。」
また、現在構想されている『ザ・バットマン』ユニバースについて、「(「ザ・ペンギン」は)小説のような壮大な犯罪サーガとして楽しめるし、また別の体験もしてもらえる。それぞれのシリーズに独自のドラマ性があるものです」と述べ、「オズの物語はオズの物語。ほかの物語も同じように描いていきたいと考えています」と締めくくった。
『ザ・バットマン』の製作後、リーヴスらは複数のスピンオフドラマを検討していたが、実現しているのは「ザ・ペンギン」のみ。過去にはアーカム・アサイラムを舞台とした単独シリーズと、ゴッサム市警の前日譚ドラマも計画されていたが、残念ながらどちらも頓挫している。しかしながら「ザ・ペンギン」の好評を受け、内部では新たなシリーズが浮上しているのだろう。
以前は、同じく「ザ・ペンギン」製作総指揮のディラン・クラークも「映画の世界からキャラクターをさらに掘り下げるアイデアがある」と発言して新たなスピンオフシリーズを示唆していた。「ザ・ペンギン」の物語は『ザ・バットマン2(仮題)』につながるというから、こちらはシーズン2が実現するとしてもその後の話になると思われる。
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Source: Interview Magazine