ベン・アフレック主演『ザ・バットマン』はヒッチコック風「一人称視点」の映画に ― 監督が構想を明かす

DCエクステンデッド・ユニバース、そしてベン・アフレックが演じるブルース・ウェイン/バットマンにとって初めての単独映画『ザ・バットマン(仮題)』は“サスペンスの帝王”アルフレッド・ヒッチコック風の映画になる……? アフレックの監督降板後、新たに就任したマット・リーヴス監督が自身の構想を明かした。

(c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC.

『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』より (c)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC.

そもそもバットマンといえば、これまでティム・バートン、クリストファー・ノーラン、そしてザック・スナイダーなどといった各年代の“鬼才監督”が挑んできたスーパーヒーローである。その歴史に名前を連ねることになったリーヴスは、この大作映画、そして過去に手がけてきたクリエイターたちといかに戦おうというのか……。

最新作『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』(2017年10月日本公開予定)のプロモーションで、メディアサイト「CNET」のインタビューに登場したリーヴス監督は『ザ・バットマン』の構想をこう語っている。

「僕にとっては、視点がとても重要なんです。物語の主人公の目線で物事を体験してほしいと思っています。僕はヒッチコックの大ファンで――ある目線の中にすっかり入り込んでしまうというアイデアが好きなんですよ」

アルフレッド・ヒッチコックといえば、『裏窓』(1954年)、『めまい』(1958年)、『サイコ』(1960年)など、人物の一人称からサスペンスを描く達人だ。登場人物と観客の目線を一体化させることで物語に引き込む一方で、ときにはその一人称視点にこそ重大なトリックが仕掛けられていることもある。リーヴス監督は、「映画は共感するものだと思うんです。登場人物が感じていることを観客に感じさせる、という発想ですね」とも語っており、この方針になんらかの勝算を感じているようだ。

確かにバットマンというヒーローや、しばしばブルース・ウェインの内面を掘り下げる方向へ進んでいくそのストーリーは、「一人称視点」というアイデアとの相性がとても良さそうである。もっともヒッチコックの手法を参考にするからといって、『ザ・バットマン』がそうしたストーリーをもつサスペンス色の強い作品になるとは限らないが、それでも監督の発言からは映画史を真正面から見据える意欲を感じることができるだろう。ヒッチコックという映画界のレジェンドに、バットマンという歴史の浅くないヒーローを対面させる試みは果たして成功するのだろうか?

ちなみに、『ザ・バットマン』の気になる製作状況は「まだ始まったところ」だという。しかし『猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)』が劇場公開されるということは、いよいよ本格始動が迫っているようだ……。

Sources: http://screenrant.com/batman-matt-reeves-hitchcock-influence/
https://www.cnet.com/news/the-batman-director-matt-reeves-ben-affleck/
Eyecatch Image: https://www.amazon.co.jp/Batman-Year-One-Frank-Miller-ebook/dp/B0064W65SO/

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稲垣 貴俊(Takatoshi Inagaki)。THE RIVER編集部。わかりやすいことはそのままに、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすくしてお伝えできればと思っております。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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