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『ザ・バットマン』コリン・ファレル、特殊メイクがすごすぎて共演者にも気づかれない ─ 出演者が語る新バットマンの魅力

ザ・バットマン

DCコミックスが放つ新たな単独映画『ザ・バットマン(原題:The Batman)』の予告編は、世界中の映画&コミックファンに衝撃をもって迎え入れられた。かつてないほどのダークなトーン、ロバート・パティンソン演じるブルース・ウェイン/バットマンの姿、そして特殊メイクで変貌しきったコリン・ファレルの姿……。

ヴィランのひとり、ペンギン/オズ・コブルポットを演じるファレルの“変わりはてた”ビジュアルは、スタッフからファレル自身だと告知されるや大きな話題を呼んだ。SiriusXMでは、ジェームズ・ゴードン役のジェフリー・ライトが、撮影現場にファレルがいることさえ気づかなかったというエピソードを語っている。

「過去にも(ペンギンを担当する)メイクアップ・アーティストとは仕事をしたことがあるんですが、素晴らしいですね。ある時、コリンがセットにやってきても、素通りしちゃったことがあって(笑)。“どういうこと? コリンはどこにいるの?”と。とても見事ですよ。」

監督・脚本のマット・リーヴスによれば、新型コロナウイルスの影響による撮影中断前の時点で、撮り終えていたのは全体の約4分の1。コリンは以前、バットマン役のロバートやキャットウーマン役のゾーイ・クラヴィッツとは共演できないまま中断期間に入ったことを明かしていた。今後、その姿で共演者たちをさらに驚かせることになるのかもしれない。

ジェフリー・ライト コリン・ファレル
ジェフリー・ライト(左)、コリン・ファレル(右) Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48452344196/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/27995501294/ Remixed by THE RIVER

ちなみに、ジェフリーは『ザ・バットマン』の脚本を非常に高く評価しているよう。ブルースの若き日を描く“探偵物語”となる本作がコミックのオリジナルに回帰したことに着目し、その現実的なトーンにも賛辞を寄せたほか、「実在感があってリアルな、しかしファンタジックでもある」バットモービルのデザインも特に気に入っているようだ。ジェフリーいわく、本作はコミック映画であることを最大限に利用しながら、「犯罪や腐敗を通してアメリカの街を探求する」作品。「探偵(ブルース)の仕事はゴッサムの街を調査すること。それは同時に、ニューヨークのような(現実の)街を調査することでもあるのです」という、どこか気になるコメントも飛び出した。

映画『ザ・バットマン』は2021年公開予定。

Source: SiriusXM

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。