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『ザ・バットマン』ブルース・ウェインの新解釈に「ニルヴァーナ」カート・コバーンの影響 ─ 「曲を聴きながら脚本を書いた」と監督

『THE BATMAN-ザ・バットマンー』
© 2021 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved TM & © DC

バットマンの新たな単独映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に、ニルヴァーナの伝説的シンガーであるカート・コバーンの影響があることがわかった。プレイボーイとしてのイメージも色濃く描かれてきた主人公ブルース・ウェインに新たな一面がもたらされているというのだ。

ニルヴァーナといえば、本作の予告編には“Something In The Way”が使用されていることで知られる。英Empireでは、マット・リーヴス監督がこの曲を聴きながら脚本を執筆していたことが明かされた。

「僕は脚本を書く時に音楽を聴くんですが、(『ザ・バットマン』の)第一幕を書いていた時はニルヴァーナの“Something In The Way”を聴いていました。その時、今までのようなプレイボーイのブルース・ウェインではなく、大きな悲劇を経て世捨て人になったブルース・ウェインはどうかと思いついたんです。自分の中でガス・ヴァン・サントの『ラストデイズ』(2005)と繋げて、フィクションのカート・コバーンが、崩れかかったような邸宅にいるというアイデアが生まれました。」

『ラストデイズ』とは、まさしくカート・コバーンをモデルに、ロックミュージシャンが死に至るまでの2日間を描いたストーリー。リーヴス監督はカート・コバーンの存在を通して、この作品にも間接的なインスピレーションを受けたことを示唆している。

新たな“カート・コバーン風”のブルース・ウェインを演じるのは、『TENET テネット』(2020)も記憶に新しいロバート・パティンソン。リーヴス監督はロバート演じるブルースについて、「彼の脆さと絶望、そして力をしっかりと感じてもらえるでしょう。ロックスターのような見た目であり、世捨て人のようでもある、カート・コバーンらしさもあります」と力を込めた。

ちなみにロバートいわく、今回のブルースは“人目を逃れる、まるで社交的でない男”。バットマンとしての武器の開発などには取り組んでいるが、その様子は「アルフレッドと一緒に小さな装置を作っていますが、アルフレッドにさえ“彼は狂った”と思われている」ほどだとか。「2年間、毎晩のように殴られ、撃たれ、刺されているんだから、バットカウルには最初から銃弾の傷がある。これは新しいと思います」。

映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は2022年3月11日(金)全国公開。

Source: Empire

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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