『ザ・バットマン』ロバート・パティンソンがバットマン像を語る特別映像、「完璧なヒーローではない」

DC最新作『THE BATMAN-ザ・ バットマン-』が、遂に日本で公開を迎えた。DCユニバースに属さない本作は、クリストファー・ノーラン監督による『ダークナイト』トリロジー以来、全世界が待ちわびた「バットマン」の単独映画となる。 このたびロバート・パティンソンらキャストと、マット・リーヴス監督が新たなバットマンに迫る特別映像が公開された。
本作は先週末(3/4〜)より75の国と地域で公開を迎え、社会現象を巻き起こした衝撃作『ジョーカー』(2019)を超えるオープニング成績で大ヒットスタートを果たした。これほどまでに多くの人々を惹きつけている理由の一つは、本作で描かれるエモーショナルで新しいバットマンの姿。両親を強盗に殺された復讐心から、悪と敵対する存在“バットマン”になって2年目のブルースだが、悪を懲らしめるバットマンと悪を憎む自身との境界線に揺らぐ、人間味溢れた姿が魅力となっている。
これまで見たことのない不安定なブルース/バットマンの姿を追及する特別映像は、キャストや監督のコメント、貴重なメイキングシーンも含まれた必見の映像になっている。「闇に隠れているわけではない 闇そのものなんだ」という台詞が象徴するように、誰しもに愛されるヒーローではなく、人知れず闇で悪を制裁することに傾注している2年目のバットマンの姿が映し出される。ロバート・パティンソンはキャラクターの行動を「バットマンになることがうまくいくのか、ブルースは分かっていないが、そうせざるを得ない」と使命感に駆られての行為であると語る。また、兼ねてからファンの間で議論されてきた「バットマンの本性はブルースなのか、バットマンなのか」という疑問を挙げたロバートは、映画ではこの問いの核心に迫っていくことを明かした。
さらに、「マスクがブルース・ウェインとバットマンを隔てている」とジェフリー・ライト(ゴードン警部補)が語る通り、怒りと復讐心を燃えたぎらせ、次々と悪を成敗するバットマンの姿とマスクをはずしたブルース・ウェインの戸惑いに満ちた表情が見て取れる。マット・リーヴス監督は「バットマンの人間味溢れたキャラクターが人々を惹きつける」と語り、ロバートもまた「彼は完璧なヒーローではない」と続け、本作がヒーロー映画の枠を超え、人間味溢れるバットマンの姿が描かれていることを明かしている。
マスクを被るバットマンになることで存在意義を探すブルースだが、本作のヴィランであるリドラーもまたマスクなしでは存在できない。素顔を隠すことで行動に移すことができる様子は、まさに匿名社会の今だからこそ人々の共感を生み、多くの支持を集めているのかもしれない。ただのヒーロー映画にとどまらない、まさに“ヒーロー映画史上もっともスキャンダラスな”本作をぜひ映画館で体験して欲しい。
映画『THE BATMAN-ザ・バットマン-』は公開中。
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