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風刺タップリ「ザ・ボーイズ」、「たまたま暴力的な権威主義者を描いていたら現実がそうなり始めた」と製作者驚き

ザ・ボーイズ
© Amazon Content Services LLC

Amazonシリーズ「ザ・ボーイズ」(2019)といえば、モラル度外視の過激な展開はさることながら、権力の腐敗、フェイクニュース、資本主義といったテーマを巧みに扱い、視聴者を唸らせている。特に、現実世界の政治を反映しているかのような描写が注目を集めているが、クリエイターのエリック・クリプキによれば、これは意図的な試みではないという。

「本作が、世界で起きているあらゆることを反映しているのは、制作過程の初期に気づいたある理解に基づいています。それは『コミックを原作としたテレビ番組である』ということです」とクリプキは米Varietyに語っている。

「現実を反映するように描いたわけではありません。たまたまセレブリティのように振る舞う暴力的な権威主義者を描いた番組を作っていたら、世界がこの番組を反映し始めたのです。それもアメリカだけでなく、世界中でね。そして気づけば、テレビ界で最も旬な番組の1つを作っていました。」

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もっとも、シーズン4の制作にあたっては「自分たちに義務感やチャンスがあると気づき、“今の時代に即した番組を作り、できる限り現実を反映し風刺した内容にしよう” と考えた」という。これに基づき、キャラクターの心理の掘り下げが重視された結果、シーズン4では権力構造が風刺的に描かれるとともに、緻密なキャラクター描写が展開された。

なお、最終となるシーズン5のプロットは現時点で明かされていない。クリプキによれば、物語はホームランダーとビリー・ブッチャーの戦いになり、誰かが死ぬ可能性もあるという。シーズン5の撮影は2024年11月26日に開始され、配信は2025年になる見込みだ。

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    Source:Variety

    Writer

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    KyokoKyoko Okajima

    アメリカ留学、大手動画配信サービスの社員を経て、ライターに転身。海外ドラマが大好きで、永遠のNo.1は『ブレイキング・バッド』と『ベター・コール・ソウル』。

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