「ザ・ボーイズ」ディープ役、タコとの性的シーンが不安で撮影前にパニック発作を起こしそうになっていた ─ インティマシー・コーディネーターも導入

「ザ・ボーイズ」(2019-)で時おり強烈なインパクトを放つキャラクターといえば、7つの海の覇者を自称するディープだ。実はディープ役のチェイス・クロフォード、とあるシーンの撮影では、その内容が常軌を逸していたがあまり本番前にパニック発作を起こしそうになっていたのだとか。米Rolling Stoneとのインタビューで当時を振り返っている。
この記事には、「ザ・ボーイズ」のネタバレが含まれています。
クロフォードが心配でたまらなかった「ザ・ボーイズ」のワンシーンとは、シーズン3第6話『ヒーローガズム』でディープがタコとセックスするシーン。ホームランダーの命令でヒーローたちの乱交パーティー「ヒーローガズム」の会場に忍び込んだディープは、水槽にケツをビタっと貼り付けて、タコに竿を慰めてもらっていた。
「完全に否定的でしたね」。クロフォードはタコとのセックスシーンの撮影に挑む前の心境をこう振り返っている。本番までの間に不安を募らせていったのだろう、「撮影初日から24時間経った頃にはパニック発作を起こしそうになった」という。
「どうすればいいんだ?」「どんなアングルになるんだ?」「裸はどんな感じになるんだ?」といった不安が脳裏をよぎっていたというクロフォードは、ショーランナーのエリック・クリプキに電話で相談することにしてみた。「彼は本当に良い人で。ものすごく忙しいはずなのに、扉はいつも開いているんです」とクロフォード。相談を真摯に受け止めたクリプキは、予定されていたショットを変更する対応を取ったという。
実際に同エピソードが配信されたのは撮影から1年後。要望を聞き入れてもらい無事撮影を済ませたとはいえ、クロフォードも「どう受け取られるだろうか?」と心配していたそう。しかし、のちにファンからの好反応を知り、安心したそうだ。
ちなみにクロフォードいわく、タコとのセックスシーンの撮影はインティマシー・コーディネーター監修のもと、「閉鎖空間」で行われたという。モラル度外視、エログロたっぷりの「ザ・ボーイズ」だが、製作はしっかり大真面目に行われているようだ。
「ザ・ボーイズ」はAmazon Prime Videoで独占配信中。
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Source:Rolling Stone