【ネタバレ】「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話、バットマンのパロディヒーローが激ヤバすぎた ─ AmazonからはNGナシ、演者もノリノリで撮影


「ザ・ボーイズ」バットマンのパロディヒーロー、テックナイトがヤバすぎた
「ザ・ボーイズ」シーズン4第6話『汚れ仕事』ではバットマンのパロディヒーロー、テックナイトの激ヤバな正体が明らかになった。実はテックナイト、初登場は「ザ・ボーイズ」ではなくスピンオフドラマ「ジェン・ブイ」(2023-)シーズン1。持ち前のズバ抜けた推理能力で、ヴォート社が運営するゴドルキン大学で起きた悲劇の真相を調査していた。
そんなテックナイトは「ザ・ボーイズ」シーズン4で、スーパーヒーロー至上主義を推し進めるホームランダーの仲間としてヴォート社に招集され、第6話では自身の屋敷で開かれるホームランダー主催のパーティーのホストを務めることになった。屋敷では助手として起用することを考えていたウェブウィーバー(に扮したヒューイ)を招き入れ、地下にある秘密の巣窟“テックケイブ”へと案内した。

ここでテックナイトが、そのクールな立ち振る舞いとは裏腹、なかなかのサディストであることが判明する。テックケイブにはSMプレイ用の精具や設備が備えつけられ、全身赤いピチピチスーツに身を包んだ元助手が鎖で繋がれていた。スパイダーマンのパロディヒーローであるウェブウィーバーを装ったヒューイは幼い頃に憧れていたテックナイトの餌食となり、SMプレイを余儀なくされてしまうのだった。
前話で最愛の父親を亡くしたヒューイは「仕事に集中していたい」と言って危ない任務を買って出るが、さっそく酷い目に遭うことになってしまった。米Varietyから「父親を亡くしたばかりのヒューイを幼い頃のヒーローに性的暴行を受けさせるなんて……」と問いかけられたショーランナーのエリック・クリプキは「それは暗い見方ですね」と返答。「僕たちは愉快なものとして捉えています」と語り、テックナイトをめぐる演出の裏側をこう説明した。
「言わずもがな、テックナイトは僕たちのバージョンのバットマンです。その比喩で遊んでみたかったんです。バットマンをファシストとする根拠は、貧しい者を狩る裕福な男で、その投獄から利益を得ているところ。それが一つですね。テックナイトが変人だという設定はすでに出来上がっていたので、すでに半分進んでいたようなものですが。」

クリプキが語るように、テックナイトの異常な性癖は「ジェン・ブイ」で判明していたもの。その設定を基に、クリプキらは更なるチャンスを“バットケイブ”に見出したのだ。
「正直に言えば、バットケイブはセックスダンジョンになっていたでしょう。本当のバットケイブだって、セックスダンジョンの一歩手前なんですよ。 すごく暗くて、そこらじゅうにラバースーツがあるんですから。 性具いくつかと、フェイスマスクに変身する奇妙な小便器を追加するのは、それほど大げさなことではありません。」
ヒューイにとっては災難だったテックケイブでの一幕だが、実は演じたジャック・クエイドたってのシーンだったという。「コミックでは、ヒューイがスーパーヒーローに変装して潜入するという素晴らしいストーリーがあります。 あれはジャックからいつも頼まれていたストーリーでした」とクリプキは明かしている。米Colliderとの取材では、「全てはジャックと彼の貢献おおかげです。ジャックは(撮影中)ずっとスーツを着ていました」とも語り、クエイドもノリノリだったという。「彼は“僕じゃなくてよくないですか。後から声を足せば”なんてことは一度も言いませんでした。ジャックは自分から出る本当のリアクションを求めていました」。
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ちなみにクリプキいわく、劇中に登場した過激すぎるSMプレイについては「ほとんど脚本通り」とのことで、Amazon側からはこれといった制限も無かったのだとか。
「かわいそうな脚本家アシスタントに、本物の“変態”リストを作ってもらいました。 そのリストを読んで、“ケーキのおならって何だ?”って思ったんです。調べないでくださいよ?私はただ、“そりゃスゴイな、ぜひやろう”とだけ言いました。」
「ザ・ボーイズ」シーズン4第1話〜第6話はAmazon Prime Videoで独占配信中。
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