タイ洞窟遭難事故を早くも映画化、『THE CAVE』公開決定 ─ 実際のダイバーたちが出演

2018年、タイ・チェンライの洞窟に立ち寄った地元サッカーチームの少年12人とコーチが、豪雨による増水によって洞窟の奥深くに閉じ込められた。各国から集まったダイバーと遭難救助の専門家たちによる決死の救出劇を早くも映画化した『THE CAVE(英題)』が、邦題『THE CAVE(ザ・ケイブ) サッカー少年救出までの18日間』として、2020年11月13日(金)に全国公開となる。
「救助は100%不可能」と言われながらも、事故発生から18日目に奇跡的に生還した救出劇の裏には何があったのか。報道では目にすることができなかった増水後の洞窟内部や、ダイバーによる命がけの救助の一部始終が、タイ・バンコク出身のイギリス人映画監督トム・ウォーラー、そして実際に救助にあたったダイバーたちの出演によって描かれる。

遭難のきっかけは、チームメイトの誕生日を祝うために入った洞窟内の水位が、雨季の豪雨によって大幅に上がったこと。脱出不能となった少年たちの救出には、洞窟の専門家による協力のもと、タイ警察、タイ海軍の精鋭タイ・シールズや米英豪などの軍隊、そして世界中から経験豊富なケイブ・ダイバー(洞窟潜水士)が参加。救出チームのサポートや炊き出しなど、地元住民やボランティアも一丸となって作業にあたった。
本作は、少年たちの尊い命をつなぐため、現場で尽力したさまざまな人々の群像劇でもある。6月23日に閉じ込められ、7月2日にようやく13名の生存を確認。しかし救出にはさらに時間を要し、高度な技術を有するダイバーですら命を失いかねないダイビングが要求される中、いかにしてダイビング経験さえない少年たちを救出するのか。洞窟内は複数の箇所が完全に水没。穴の高さが1メートルにも満たない場所すらある、過酷な状況での救出作戦は困難を極めた。事故発生から18日後の7月10日には全員が救助されたが、作業中にはタイ人のダイバーが酸素不足で亡くなってもいる。世界中が見守る救出劇はどのように行われたのか。なぜ少年たちは生き延びることが出来たのか……。
映画『THE CAVE(ザ・ケイブ) サッカー少年救出までの18日間』は2020年11月13日(金)より全国公開。