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『フェアウェル』10月2日公開決定 ─ ルル・ワン監督からメッセージ映像到着

フェアウェル
© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

気鋭スタジオ「A24」が放つ新たな話題作、映画『フェアウェル』が2020年10月2日(金)に公開されることが決定した。当初は4月10日に公開予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて公開延期となっていた。このたび、ルル・ワン監督からのメッセージ映像も到着している。

本作は中国系アメリカ人の映画監督ルル・ワンが実際に経験した“嘘”から生まれた、家族の心温まる物語。2019年7月、全米わずか4館で限定公開されるや驚異的ヒットを記録し、大作群のなか全米10位にランクイン。祖母を愛してやまない主人公・ビリー役を『オーシャンズ8』(2018)『ジュマンジ/ネクスト・レベル』(2019)のオークワフィナが務め、第77回ゴールデングローブ賞でアジア系女優初となる主演女優賞に輝いた。第35回インディペンデント・スピリット賞では最優秀作品賞を受賞、アカデミー作品賞にノミネートされなかった作品が最優秀作品賞を受賞したのは史上初となった。

ルル・ワン監督メッセージ全文

こんにちは、私はルル・ワンです(日本語で挨拶)。

私の知っている日本語はこれしかないけど、映画『フェアウェル』が日本で上映されるのが非常に楽しみです。日本には私の親戚である叔父、叔母、従弟、従弟の奥さんが住んでいて、映画の中にも登場します。この映画は私にとってとてもパーソナルな映画だからこそ、日本の皆さんと共有できることが本当に嬉しいです。今回は直接皆さんに会えなくなってしまいとても残念ですが、健康に注意して、どうぞ健やかにお過ごしください。

また、サンダンス映画祭で『フェアウェル』の配給権をA24に売った決定的な理由は、心から多くの人たちに映画館で作品を観てほしいという気持ちが強かったからです。なので、十分に安全に配慮した上で、この映画を観に近くの映画館に足を運んでくれることを願います。もし、私の親戚(家族)に偶然会ったら、彼らによろしく伝えて下さいね。どうもありがとう、そして、是非映画を楽しんでください!

フェアウェル
© 2019 BIG BEACH, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

『フェアウェル』

ニューヨークに暮らすビリーと家族は、ガンで余命3ヶ月と宣告された祖母ナイナイに最後に会うために中国へ帰郷する。家族たちは、病について本人に悟られぬよう、いとこの結婚式を集まる口実にでっちあげた。ともに食卓を囲む家族に、ナイナイは「ずっと会いたかった」と優しく声をかける。きちんと真実を伝えるべきだと訴えるビリーと、悲しませたくないと反対する家族。葛藤の中で過ごす数日間、人生に悩んでいたビリーは、明るく愛情深いナイナイから生きる力を与えられていく。そして帰国の朝、彼女たちがたどり着いた答えは……。

主人公の“孫娘”ビリー役を演じるのは、『オーシャンズ8』(2018)『クレイジー・リッチ!』(2018)のオークワフィナ。ビリーの父親ハイヤン役を『ラッシュアワー』シリーズや実写版『ムーラン』のツィ・マー、祖母ナイナイ役を中国屈指の演技者に授与される「国家一級演員」にも選ばれたチャオ・シュウチェンが演じた。脚本・監督は、米Varietyが“2019年に注目すべき監督10人”に選出した女性監督ルル・ワン。中国系アメリカ人として世界で活躍する監督自身の“実際の嘘”から生まれた物語を、リアルかつ繊細に描き出した。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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