『ザ・クリエイター/創造者』はAppleではなくソニーのウォークマンが普及している未来の設定 ─ 「任天堂や、1980〜90年代のソニー製品を徹底研究した」と監督

遠くない未来を舞台に、人類とAIの激しい戦争を描くSF映画『ザ・クリエイター/創造者』が、いよいよ日本公開となった。劇中では、後頭部がポッカリ空いたAIや、メカメカしいデザインのドロイドやビークル、建造物などが登場し、独自の未来予想図を描いている。

来日したギャレス・エドワーズによれば、これらのデザインは日本企業からの影響なのだという。「この映画で描かれる未来では、iPhoneのようなApple製品は存在しません」と、エドワーズはTHE RIVERに語る。
「代わりに、ソニーのウォークマンが普及していて、誰もがポケットに一機持っているという設定。だから、プロダクトデザインをソニー製品や任天堂っぽいものにしています。」

エドワーズは、1980〜90年代のソニー製品のデザインを徹底的に研究し、独自の解釈と共に未来風に仕上げたという。そこには、1975年生まれのエドワーズによるSF懐古主義が反映されている。「『AKIRA』とか、僕たちが子どもの頃に憧れていた“未来”のルックってこんな感じだったよね、という再現です」。

『ザ・クリエイター/創造者』は、2023年10月20日より日本公開。ギャレス・エドワーズへのインタビュー全文は後日掲載予定。
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