『ザ・クリエイター/創造者』ギャレス監督、『スター・ウォーズ』からの影響を語る

最新作『ザ・クリエイター/創造者』で、ギャレス・エドワーズは自身の監督前作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』(2016)や、『スター・ウォーズ』からの影響を認めている。来日インタビューでは、「すぐに『スター・ウォーズ』っぽくなってしまうから、むしろそういう要素を取り除く必要があったほどです」とTHE RIVERに話した。「僕たちは、あまりにも『スター・ウォーズ』から影響を受けていたんですね」。

幼い頃から『スター・ウォーズ』を擦り切れるほど観て育った。『エピソード4/新たなる希望』は、VHSビデオの前身フォーマットであるベータマックスで視聴していた。『スター・ウォーズ』に憧れて育った映画少年が、『ローグ・ワン』を監督することになり、「今度は僕が『スター・ウォーズ』を語る側になった」と、感慨深そうに話す。
劇中では、渡辺謙が演じるAIドロイドのハルンが日本語を話すほか、様々なアジアの言語が飛び交う。ニューアジアでは、戦争によっていくつもの国境が消滅しているという設定で、出身国さまざまな人間やAIドロイドが共に戦っているからだ。
言語がごちゃ混ぜになるのは、まさに『スター・ウォーズ』と同じだ。『新たなる希望』タトゥイーンのカンティーナで、ハン・ソロとグリードがそれぞれの言語で駆け引きをしていたシーンを思い出す。
「実はね、日本版ではどうかわかりませんが、『ザ・クリエイター』のUS版では、そのシーンのVHS版での字幕フォントをコピーして再現したんですよ」と、エドワーズは教えてくれた。「僕にとっての完璧な字幕フォントでしたから。精確にコピーして、少しだけアレンジして、独自のフォントにしました。そんなところでも『スター・ウォーズ』らしさが感じられるかと(笑)」。
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