Menu
(0)

Search

スピルバーグ監督の半自伝映画『The Fabelmans』米予告 ─「映画」が持つ力描く青春物語、ミシェル・ウィリアムズ&ポール・ダノら共演

https://youtu.be/D1G2iLSzOe8

『ウエスト・サイド・ストーリー』(2021)につづくスティーブン・スピルバーグ監督による最新作『The Fabelmans(原題)』より、米国版予告編が公開された。

トロント国際映画祭(2022年9月8日〜18日開催)でお披露目され、スタンディングオベーションで迎えられた本作は、スピルバーグ監督の自伝的映画で、自身の子ども時代に基づく物語が描かれる。同映画祭における公式あらすじは、“ひとりの青年が家族の衝撃的な秘密を発見する青春物語。「映画」が持つ、互いの、そして自分自身の真実を見るための力を探求する”というもの。

メインキャストには、『ブロークバック・マウンテン』(2005)『マンチェスター・バイ・ザ・シー』(2016)のミシェル・ウィリアムズ、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』(2007)『THE BATMAN―ザ・バットマン―』(2022)のポール・ダノが名を連ねており、16歳の主人公・青年の両親役として登場。その青年であり映画監督志望のサミーとしてはガブリエル・ラブレ、そして妹のレジーとしてはジュリア・バターズがキャスティングされている。さらにスピルバーグ監督の叔父に基づく役を、セス・ローゲンが演じると伝えられているほか、「ツイン・ピークス」シリーズなどのデヴィッド・リンチ監督が出演していることも判明済み。

予告編では、「映画は決して忘れることのない夢」という印象的な言葉とともに、まだ幼い頃の主人公サミーが、ウィリアムズ演じる芸術家の母親と一緒に映画鑑賞を楽しむ姿が登場する。一方、ダノ演じる父親は成功した科学者のようで、「この家では科学者 対 芸術家。ただ、サミーは私に似ている」と母親が口にする。一見すると幸せそうな家族だが、両親同士には壁があるようにも見える。それが物語の重要な要素となる、“秘密”に繋がるのだろうか。

フィルムメイカーとして、オーディエンスとして映画の魔法に魅了されていく主人公や家族の姿が、幻想的な音楽と映像とともに温かく包み込まれていく一方で、その主人公をはじめとする家族たちが抱える問題にも容赦なく切り込むことを予感させる。ちなみに、スピルバーグ監督は両親の離婚を経験したことが、『E.T.』(1982)に影響を与えたことを過去に明かしていた。もしかしたら、その経験が最新作にも投影されているのかもしれない。

「ただ好きなだけでは駄目だ。それを大切にしなければならない」という言葉が予告編で登場するように、“映画”への情熱を注ぎながらも、価値観の異なる両親の思いに揺らぐ主人公を通して、“家族”という普遍的な題材が濃厚に紐解かれることになりそうだ。

『The Fabelmans(原題)』は、2022年11月11日より米国にて限定公開された後、11月23日より米国にて拡大公開予定。

Source: Deadline

Writer

アバター画像
Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。

Ranking

Daily

Weekly

Monthly