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マーベル/FOX『ギフテッド』本予告解禁!『X-MEN』のテーマを改めて問い直す力作となるか

マーベル・テレビジョンとFOXテレビの共同製作による新作ドラマ・シリーズ『ギフテッド(原題:The Gifted)』の本予告編がアメリカにて解禁された。本作は去る2017年5月10日に約20秒のティザー映像が公開されており、本日5月15日に予告編が公開されることは事前にアナウンスされていた。

本作『ギフテッド』のパイロット版で脚本を執筆するのは『バーン・ノーティス』のマット・ニックス。監督には映画版『X-MEN』シリーズのブライアン・シンガーが起用されており、二人はシリーズ版でもそれぞれショーランナーと製作総指揮を務める予定だ。

https://www.youtube.com/watch?v=qTzW9rMcbzk

『ギフテッド』あらすじ

郊外で普通の暮らしを送っていた夫婦(エイミー・アッカー、スティーヴン・モイヤー)に、ある日、子どもたちがミュータントの力を手に入れるという怪異が起きる。自らの存在に敵意を向ける政府から逃れるしかなくなった一家は、やがてミュータントの地下組織と結託し、生き延びるための戦いに身を投じるのだった……。

『X-MEN』のテーマを改めて問い直す

公開された本予告編は、ややテンションが高い印象の20秒版ティザー映像とはうってかわって、地に足の着いた作品のトーンやストーリー展開が予想されるものとなっている。また注目すべきは、『ギフテッド』が『X-MEN』シリーズと深い繋がりを持つ作品になりそうなことだ。「X-MENやブラザーフッド、彼らが存在するのかどうかすら分からない」というセリフは、本作が(表向きには)ミュータント不在の社会でミュータントとしての力を覚醒させてしまった人々を描く物語であることを示唆しているだろう。

そもそもコミック『X-MEN』には、現実世界に横たわるマジョリティ/マイノリティの問題がテーマとして深く刻み込まれてきた。映画版が大人気シリーズとなって拡大を続けている今、本作はそれらとは別の世界を生み出すことで、ブライアン・シンガー自らがこうしたテーマに再び挑む作品になるだろう。“ミュータントの存在に政府が敵意を向ける”という設定も、昨今の社会状況に照らし合わせると非常にリアルではないか……。

また本日、『ギフテッド』のティザー・ポスタービジュアルイメージも予告編とともに解禁されている。ポスターは番組の公式サイトCBR.comで見ることができるので、気になる方はぜひご確認いただきたい。キャッチコピーとして使用されている“YOU CAN’T ESCAPE WHAT YOU ARE.(自分自身からは逃げられない)”というフレーズが印象的だ。

ドラマ『ギフテッド』は2017年秋に米国放送予定。日本国内でもぜひ放送(配信)を!

Source: http://www.cbr.com/the-gifted-first-trailer-fox-x-men-series/

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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