ジュリアン・ムーアとアリシア・ヴィキャンデルが女性活動家グロリア・スタイネム演じる伝記映画、米特報 ─ ジャネール・モネイら共演

『アリスのままで』(2014)『キングスマン:ゴールデン・サークル』(2017)などで知られるジュリアン・ムーアが、実在の女性活動家グロリア・スタイネムを演じる伝記映画『The Glorias(原題)』の米国版特報映像が公開された。若き日のスタイネムを『エクス・マキナ』(2014)『リリーのすべて』(2015)のアリシア・ヴィキャンデルが演じる。
主人公となるグロリア・スタイネムは、アメリカ出身のフェミニストだ。ジャーナリストへの道を志したスタイネムは、1971年にフェミニズム雑誌「Ms.(ミズ)」を創刊。1977年には、テキサス州ヒューストンで開催された全米女性会議に参加するなど、女性の権利運動の先駆者としてアメリカを変革してきた。本作では、フェミニズム運動を現在に至るまで牽引してきたスタイネムの逞しい半生が描かれる。
「私は女性の運動について書きたいんです」。ジャーナリストとして働く若き日のスタイネム(ヴィキャンデル)は、フェミニズム運動に野心を燃やす。そうしたスタイネムの意志に呼応するかのように、女性たちが権利を訴えるべく一致団結、街中を行進する姿が当時の映像で再現される。
1970年代に突入すると、スタイネムは当時では革新的とも過激的とも捉えられるフェミニズム雑誌を創刊する。「ほとんどの雑誌編集者は、創刊号でレズビアンの物語は書かないって言っていた」。慣習に囚われたメディア文化に異を唱えるスタイネム。「だからこそ、レズビアンの物語を伝えなければいけない気がするんだ」と強く意気込み、「雑誌」という形で世の女性たちを導いていく。
スタイネムを筆頭に拡大を続ける女性運動に、フローリンス・ケネディ(ロレイン・トゥーサント)やドロシー・ピットマン・ヒューズ(ジャネール・モネイ)など、先駆的な活動家も続々と参加。映像の終盤には、スタイネムの活動を力強く後押しするかのように、シンガーソングライターとして活躍するアンドラ・デイの代表曲「Rise Up」が流れる。
原作は、スタイネムの著書『My Life on the Road』。同書を基に『テンペスト』(2010)『夏の夜の夢』(2014)のジュリー・テイモアが監督・共同脚本を務めた。スタイネムを2人1役で演じたムーアとヴィキャンデルほか共演者には、『ドリーム』(2016)ジャネール・モネイ、「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」(2013-2019)ロレイン・トゥーサント、『ホーカス ポーカス』(1993)ベット・ミドラーらが出演している。
映画『The Glorias(原題)』は、2020年9月30日よりAmazon Primeにて米配信開始。
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Source: Deadline