エル・ファニング「THE GREAT」シーズン2ロングインタビュー ─ プロデューサーとしての成長、手応え語る

アカデミー賞10ノミネート・ゴールデングローブ賞5ノミネートを果たした映画『女王陛下のお気に入り』(2018)の脚本家トニー・マクナマラがタッグを組んだ宮廷ドラマ、「THE GREAT 〜エカチェリーナの時々真実の物語〜」シーズン2が、海外ドラマ専門チャンネル スーパー!ドラマTV #海外ドラマ☆エンタメにて2022年5月9日(月)、独占日本初放送となる。
主人公エカチェリーナが国外から嫁ぎ、ロシア帝国の黄金時代を築き上げると同時に、女性としてはロシア史上最長在位を記録する女帝となる、その生涯を描く。
THE RIVERではシーズン1時に続き、シーズン2でも主演エル・ファニングのロング・インタビューをお届け。日本だけで行われた貴重な取材だ。
「THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~ シーズン2」
エル・ファニング インタビュー全文
──シーズン2ではエカチェリーナが権力を得るところからスタートしますが、権力者となった後の彼女を演じる上で、シーズン1とシーズン2で演技方法に変わったところはありますか?
演技方法は変わっていませんが、エカチェリーナはシーズン1の頃から大きく成長していると思います。シーズン1では、とても繊細で、ロマンチストな若い少女でした。そこから、冷酷で力強いリーダーになっていく様子が描かれました。
シーズン2では、彼女がついに念願叶って権力を得た状態から始まります。シーズン2の彼女のテーマは、その権力をどう使うのか?ということ。彼女はこのシーズンで、この国を変えられるのかということを試みていき、そこでは様々な困難や障害にぶつかっていくことになります。
私もエカチェリーナと共に成長したので、演技方法を変える必要はありませんでした。彼女のように自信もつけましたし、演技を通じて多くを学びましたからね。
──シーズン1を終えて見つけた、作品の新しい一面はありましたか?
このドラマで私たちはギリギリの綱渡りをやっていると思います。ダークでひねりの効いたコメディでありながら、ハラハラドキドキのエモーショナルなドラマでもある。だから、私を含めたキャスト全員、綱渡りをやっている感覚です。皆さんにも、このドラマの作風を気に入っていただけたら嬉しいです。独特の世界観だと思います。
コメディ要素の場面は慣れるまで大変でしたが、シーズン1でコメディへの適応方法を身につけたので、今では自信があります。コメディとのバランスの取り方は、ピョートル役のニコラス・ホルトにも随分助けてもらっています。彼はコメディのリズムやタイミングの配分が上手ですから、私たちキャストは彼からたくさん学びました。

──ニコラス・ホルトといえば、シーズン2からは彼も製作総指揮として参加していますね。制作総指揮としての彼をどう評価しますか?
素晴らしいですよ。彼のことは人として大好き。彼はとても特別で、このシリーズを一緒にやるなら、彼以外考えられない。すごく仲良しで、一緒にいると安心できるし、お互いに支え合っていると思います。
彼、シーンやキャラクターについても素晴らしいアイデアも思いつくんです。彼の演じるピョートルは本当にすごいんですよ。脚本でピョートルを読んだ時は「彼のこと嫌いだな」って思うけれど、ニック(ニコラス・ホルト)が演じたら好きになっちゃう。すごく魅力的で、私ですら「死なないで!エカチェリーナに殺させるなんて無理!」って思ってしまう。エヘヘ(笑)。特にシーズン2ではラブストーリーもあって、ストーリーも複雑になっていきますから、今まで以上のものが観られます。
ニックもこの業界での仕事が長いんですよね。私もニックも子役として育ったから、現場への向き合い方もすごく似ているし、仕事のやり方もすごく似ている。彼はすごくスマートで、彼がプロデューサーとして参加してくれて幸せです。
──エカチェリーナは妊婦となりましたが、これによって夫との関係は変わるのでしょうか。家族らしくなっていくのでしょうか?