エル・ファニング&ニコラス・ホルト「ザ・グレート」米予告編 ─ 『女王陛下のお気に入り』脚本家の宮廷ダークコメディ再び

『ネオン・デーモン』(2016)のエル・ファニング、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015)のニコラス・ホルトが共演する、米Hulu製作のドラマシリーズ「ザ・グレート(原題:The Great)」の米国版予告編が公開された。
ヨルゴス・ランティモス監督『女王陛下のお気に入り』(2018)を手がけたトニー・マクナマラが脚本・製作総指揮を務める本作は、ロシア女帝エカチェリーナ2世(エル・ファニング)と皇帝ピョートル3世(ニコラス・ホルト)の複雑な夫婦関係を描く。エカチェリーナ2世は幸せを求めるため、ピョートル3世と若くして結婚することに。しかしあまりにも危険で、下劣で、後ろ向きな世界を目の当たりにした彼女は変わることを決意。彼女は夫を殺し、教会を倒し、軍隊を混乱させ、そして裁判所を味方に付けるべく動き出すことに……。
予告編では、『女王陛下のお気に入り』を彷彿とさせる鮮烈なシーンが次々と登場。エカチェリーナ2世が馬車に乗って現れ、ピョートル3世の家に嫁ぐ場面は、同作でエマ・ストーン演じるアビゲイルが馬車に乗って宮廷に登場するシーンを思い起こさせる。また、ピョートル3世が躊躇なくうさぎを銃で撃つシーンは、アビゲイルやレイチェル・ワイズ演じるサラが劇中で鳥を銃で撃つシーンのようだ。『女王陛下のお気に入り』のように、残酷ながらも思わず笑ってしまうようなブラックな笑いは、絶妙なスパイスとして本作でも発揮されることになるだろう。
また、色鮮やかな美術や華やかな衣装、自然光やロウソクの灯りだけで作り上げたかのような繊細なライティングも共通点のひとつ。もちろん、ニコラス・ホルトが同作でアビゲイルを利用しようとする政治家ロバート役を熱演していたことも忘れてはいけない。さて、エル・ファニングは本作で、気が優しくも勇敢に権力と戦うエカチェリーナ2世役にどのように向き合い、そして演じるのか……。
出演者にはエル・ファニング&ニコラス・ホルトのほか、『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』(2019)のフィービー・フォックス、「ブレイキング・バッド」(2008-2013)のアダム・ゴドリー、『ボヘミアン・ラプソディ』(2018)のグウィリム・リー、『ジェミニマン』(2019)のダグラス・ホッジらが参加している。
ドラマ「ザ・グレート(原題:The Great)」は2020年5月15日に米国にて配信予定。
Source: Collider