2024年アカデミー賞注目作『ホールドオーバーズ』6月21日劇場公開決定 ─ 『ファミリー・ツリー』監督最新作、孤独な3人で過ごすクリスマス

第96回アカデミー賞®で5部門にノミネートされた注目作『ホールドオーバーズ(仮題)』(原題:The Holdovers)が、2024年6月21日(金)より、全国公開されることが決定した。あわせて、場面写真3点が到着している。
『ホールドオーバーズ』は、『サイドウェイ』で見事なコンビを見せたアレクサンダー・ペイン監督とポール・ジアマッティの再タッグ作。1970年のニューイングランドにあるバートン校を舞台に、それぞれの事情で寮に残り、クリスマスと新年を過ごす孤独な3人の物語が描かれる。
主演のジアマッティは、古い価値観で教鞭をとる古代史の非常勤教師で、生徒からも教師たちからも嫌われているポール・ハナムを演じる。ダヴァイン・ジョイ・ランドルフは、一人息子のカーティスをベトナムで亡くした学校の料理長メアリー・ラム、映画初出演となるドミニク・セッサは、頭が良く傷つきやすく、トラブルメーカーだが心根は悪くないバートン校の生徒、アンガス・タリーを演じている。誰もいない学校での自由気ままな生活の中で、ちょっとした冒険や災難を通じて、小さな繋がりが生まれていく様を描き出す。
監督は、『サイドウェイ』と『ファミリー・ツリー』でアカデミー賞®脚色賞を2度獲得しているアレクサンダー・ペイン。脚本はブラッドリー・クーパー主演のテレビドラマ「キッチン・コンフィデンシャル」の企画を手掛けたデヴィッド・ヘミングソンが担当した。
本作は、第81回ゴールデングローブ賞のミュージカル・コメディ部門でポール・ジアマッティとダヴァイン・ジョイ・ランドルフがそれぞれ主演男優賞と助演女優賞を受賞。さらに第96回アカデミー賞®では作品賞、脚本賞、編集賞、主演男優賞、助演女優賞の5部門にノミネートされている。
公開された場面写真は、飾り気のないクリスマスツリーを背景に、クリスマスディナーを囲む3人の姿と、古代史の授業をするハナム先生(ポール・ジアマッティ)、そして本を片手に怪訝な顔をする料理長のメアリー(ダヴァイン・ジョイ・ランドルフ)の姿を捉えたもの。雪に閉ざされたバートン校で、3人きりで過ごすクリスマス……それぞれの曇った表情に明るさは宿されるのだろうか。
映画『ホールドオーバーズ(仮題)』は、2024年6月21日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。
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