『最後の決闘裁判』ポスター&場面写真が公開 ─ リドリー・スコット監督の新ミューズ、ジョディ・カマーをベン・アフレックが絶賛

リドリー・スコット監督、マット・デイモン&アダム・ドライバー&ベン・アフレック共演による『最後の決闘裁判』が2021年10月15日(金)に日米同日公開となる。このたび、本ポスターと場面写真があわせて公開された。
物語の舞台は中世フランス。騎士の妻・マルグリットが夫の旧友に乱暴されたと訴えるが、彼は無実を主張し、目撃者もいない。真実の行方は、夫と被告による生死を賭けた“決闘裁判”に委ねられた。それは神による絶対的な裁き──勝者は正義と栄光を手に入れ、敗者はたとえ命拾いしても罪人として死罪。そして、もしも夫が負ければ、マルグリットまでも偽証の罪で火あぶりの刑となる。果たして、裁かれるべきは誰なのか?
ポスターでもひときわ目を引くのが、中央に立ち姿がデザインされたジョディ・カマー。女性が声を上げることのできなかった時代に立ち上がり、裁判で闘うことを決断した女性・マルグリット役を演じている。

「キリング・イヴ/Killing Eve」(2018-)でエミー賞&英国アカデミー賞の主演女優賞に輝き、『フリー・ガイ』(2021)でライアン・レイノルズを相手に一人二役で魅力を炸裂させているジョディは、次回作『Kitbag(原題)』でもリドリー・スコット監督と再タッグを組み、ホアキン・フェニックスとの共演が決定済み。巨匠リドリー・スコットの新ミューズとして注目される俳優だ。
ジョディはマルグリット役を演じただけでなく、いまだ真相不明の決闘裁判を新たに描き直すべく脚本作業にも参加した。本作を執筆したのは、アカデミー賞脚本賞®︎受賞作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』(1997)以来24年ぶりに脚本家としてタッグを組んだマット・デイモン&ベン・アフレックと、『ある女流作家の罪と罰』(2018)でアカデミー賞候補となった女性脚本家ニコール・ホロフセナー。ジョディは脚本会議に加わり、意見を求められ、脚本家チームもジョディの声を参考にしたという。

アフレックは「この映画の成功はすべてジョディの演技にかかっていた。針の穴を通すような演技力」とジョディに最大限の称賛を贈った。「自分の役柄を演じるだけではなく、まずはマット(演じる騎士)から見た彼女を演じ、次にアダム(演じる男)から見た彼女を演じる。最後に自分自身を、その全体性を理解したうえで演じる。どの彼女にも他のものがあることを悟られてはいけないし、観客にあらかじめ知られてもいけない。すさまじい才能を求められるけれど、実現されたことがとてもすばらしく、力強い結果を生んでいます」。
一方のジョディは「それぞれの視点において、観客が役柄の語っていることを本当に信じられることが重要であり、そうなるように演じることが楽しいことでした。3つの視点をすべて同じ日に撮影することもあったので、頭がクラクラするようなこともありました」と述べ、尋常ではない集中力を要する現場だったことを明かしている。リドリー・スコット監督と名優陣の演技合戦、観る側も相当の集中力をもって臨みたい。

映画『最後の決闘裁判』は2021年10月15日(金)より全国公開。