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ベネディクト・カンバーバッチ&ジョディ・フォスターの実話法廷映画、米予告編が公開 ─ 『シャザム!』ザッカリー・リーヴァイも出演

https://www.youtube.com/watch?v=7tmxxzZXLEM

『タクシードライバー』(1976)『羊たちの沈黙』(1991)の名優ジョディ・フォスター、『ドクター・ストレンジ』(2016)のベネディクト・カンバーバッチが共演する実話法廷映画『The Mauritanian(原題)』の米国版予告編が公開された。

舞台はキューバのグアンタナモ海軍基地。2001年9月11日の米国同時多発テロ以降、この地の収容所にはテロの容疑者と目される人物が多数移送されていたが、米国憲法が適用されないがゆえ、軍の拷問と虐待が日常化。収容者は水責めや棺桶への閉じ込め、睡眠妨害など人権無視の日常を強要され、自殺者も出ていた。

逮捕後、裁判なども受けられず投獄生活を続けているモハメドゥ・ウルド・スラヒは、あらゆる希望を失ったまま、弁護士のナンシー・ホランダー&テリ・ダンカンに面会する。9.11の重要人物と目されていたモハメドゥの弁護は、ナンシーにとっても決して低いハードルではなかった。刑務官はスラヒに侮蔑的な言葉を発し、海軍少佐のスチュアート・カウチは「罪を償わせる」と口にする。

「政府はグアンタナモに700人の囚人を交流している。裁判なしで人を閉じ込めている」。ナンシーとテリが見たものは、検閲によって黒く塗られた検察資料。モハメドゥは「ここにいる間、やってもいない罪があると言われつづけてきた。疑いがあるから、繋がりがあるからって。僕は無実だ」と訴えかける。ナンシーがスチュアートに「私は彼を守るのではなく法を守ります」と告げると、彼は「あなたは私の知っていることを知らない」とつぶやいた。「自分が陰謀に関わっているなんて思ってもみなかった。しかし、それは物事の上っ面だったんじゃないかって」

モハメドゥは無罪か、それとも? やがて、彼らは正義のための戦いを始めることになる。カウチの証拠に基づく弁護は、恐るべき陰謀を明らかにするのだ。スチュアートに向けて、同僚が「どうして自分が他の奴よりも優れてるって思うんだ!」と責め立てれば、スチュアートは「自分が誰かより優れているなんて思わない。ただ大切なことなんだ」と応答。モハメドゥは「ずっと裁判所に来ることを夢に見ていた。しかし来てみると、死ぬのが怖い」と口にし、ナンシーは「私の依頼人は容疑者じゃない。彼は目撃者です」と主張する……。

主人公の弁護士、ナンシー・ホランダーをジョディ・フォスターが演じ、海軍少佐スチュアート・カウチをベネディクト・カンバーバッチが演じるほか、容疑者のモハメドゥ・ウルド・スラヒを『マグダラのマリア』(2018)「ジ・エディ」(2020)のタハール・ラヒム、ナンシーの同僚テリ・ダンカンを『ダイバージェント』シリーズのシェイリーン・ウッドリーが演じる。予告編にもわずかに登場する、カウチの旧友である連邦捜査官ニール・バックランド役の『シャザム!』(2019)ザッカリー・リーヴァイにも注目だ。

原作はモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏の手記『グアンタナモ収容所 地獄からの手記』(河出書房新社刊)。2002~2005年に執筆されたものが米政府の大量検閲を経て刊行されたものだ。監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006)『消されたヘッドライン』(2009)のケヴィン・マクドナルド。脚本は「インフォーマー/潜入スパイ」(2018)のローリー・ヘインズ&ソラブ・ノシャーヴァニらが執筆した。

映画『The Mauritanian(原題)』は2021年2月19日に米国公開予定。

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Writer

稲垣 貴俊
稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。外部寄稿に『TENET テネット』『ジョーカー』『シャザム!』『ポラロイド』劇場用プログラム寄稿など。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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