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カンバーバッチ&ザッカリー・リーヴァイ共演、実話法廷スリラーが米公開決定 ─ グアンタナモ収容所の虐待問題、手記を映画化

ザッカリー・リーヴァイ ベネディクト・カンバーバッチ
Photo by Gage Skidmore https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/47547974441/ https://www.flickr.com/photos/gageskidmore/48471040967/ Remixed by THE RIVER

「SHERLOCK/シャーロック」(2010-)『ドクター・ストレンジ』(2016)のベネディクト・カンバーバッチ、『シャザム!』(2019)のザッカリー・リーヴァイらが共演する実話法廷スリラー映画(タイトル未定)の米国公開が決定した。米Deadlineによれば、STXfilmsが米国配給権を獲得したという。

本作は以前『Prisoner 760(原題)』とのタイトルで報じられていた作品で、グアンタナモ収容所の恐るべき実話を描く物語。2001年の米国同時多発テロ以降、キューバのグアンタナモ海軍基地にはテロの容疑者と目される人物が多数移送された。米国憲法が適用されないこの地では、米軍による拷問と虐待が日常化しており、収容者は水責めや棺桶への閉じ込め、睡眠妨害など、人権を無視した尋問と生活を強要され、自殺者も出ていたという。

映画の基となったのは、2002年に逮捕されたのちにグアンタナモ収容所に移送されたモハメドゥ・ウルド・スラヒ氏の手記『グアンタナモ収容所 地獄からの手記』(河出書房新社刊)。裁判なども受けられず拘留されていたスラヒ氏が、2002~2005年に執筆した手記を、米政府による大量の黒塗り(検閲)を経て刊行したものだ。

出演者には、スラヒ氏の弁護を担当するナンシー・ホランダー役に名優ジョディ・フォスター。ナンシーの同僚テリ・ダンカンを『ダイバージェント』シリーズのシェイリーン・ウッドリー、スラヒ氏を『預言者』(2009)『マグダラのマリア』(2018)のタハール・ラヒムが演じる。カンバーバッチは彼らを支援する海軍少佐スチュアート・カウチ役、リーヴァイはカウチの旧友である連邦捜査官ニール・バックランド役に起用された。

監督は『ラストキング・オブ・スコットランド』(2006)『消されたヘッドライン』(2009)のケヴィン・マクドナルド。脚本は『ユナイテッド93』(2006)『キャプテン・フィリップス』(2013)のプロデューサーを務めたマイケル・ブロンナーが執筆し、ドラマ「インフォーマー/潜入スパイ」(2018)のローリー・ヘインズ&ソラブ・ノシャーヴァニが改稿した。なお、カンバーバッチはプロデューサーを兼任している。

Source: Deadline

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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