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『死霊館のシスター』米YouTube広告、怖すぎて削除される ― 運営側「規約に違反」

死霊館のシスター
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

大人気ホラーシリーズ『死霊館』の最新作、映画『死霊館のシスター』の米YouTubeにおける広告映像が、怖すぎるせいで削除されていたことがわかった。

『死霊館のシスター』は、YouTubeにて動画を閲覧する直前に数秒間~数分間の映像が自動再生されるYouTubeの広告システムを利用してプロモーションを展開。問題の広告はわずか6秒間の映像だが、画面上に音量を調整するアイコンが数秒表示されたあと、いきなり大音量とともにシスターの顔が突然映し出されるという内容だった。いきなりの仕掛けによってユーザーをビックリさせる、いわゆる「ジャンプスケア(jump scare)」という手法である。

この広告が公開されるや、米国などのYouTubeユーザーは戦慄した。ただYouTubeで動画を見たいだけなのに、強制的に6秒間の恐怖映像を味わわねばならなくなるのである。あるユーザーが注意を呼びかけたツイートは13万回以上のリツイート、14万回以上の「いいね」を記録していた。

「注意! YouTubeで音量調整の広告が出てきたら音量を下げて。『死霊館のシスター』のジャンプスケア以外の何物でもありません。不安な人や本当にジャンプスケアが嫌いな人は、目をそらしたり、音量を下げたりすることをお薦めします。命を守るためにリツイートしてください。」

2018年8月13日(現地時間)、米YouTubeはこの事態に反応。このユーザーに感謝を表明するとともに、広告を停止することを決定した。

「注意を呼びかけてくださり、ありがとうございます。この広告は我々のショッキングなコンテンツに関するポリシーに違反しており、すでに広告としての配信を停止しています。」

死霊館のシスター
(C)2018 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.

米YouTubeの広告に関する規約には、「広告における暴力表現やショッキングな表現」という項目が用意されており、「ショッキングだとみなされる表現」には「陰惨な画像」や「身体的外傷をともなう画像や記述」、「(ユーザーを)驚かせる、怖がらせる広告」との表記がある。問題の広告は、こうしたルールにのっとって削除されたということだろう。

2018年8月15日現在、米YouTubeの発表通り、『死霊館のシスター』の広告映像は配信されていない。ただし一般のユーザーが問題の映像を記録していたため、YouTubeではその内容を見ることができる状態だ。もしも興味がおありの方は、YouTubeにて「the nun ad」で検索してみてほしい。しかし、いわゆる“閲覧注意”の映像であることに変わりはない。くれぐれも自己責任でご閲覧いただければ幸いである。

映画『死霊館のシスター』は2018年9月21日(金)より新宿ピカデリーほか全国ロードショー

『死霊館のシスター』公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/shiryoukan-sister/

Source: Gizmodo

Writer

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稲垣 貴俊Takatoshi Inagaki

「わかりやすいことはそのまま、わかりづらいことはほんの少しだけわかりやすく」を信条に、主に海外映画・ドラマについて執筆しています。THE RIVERほかウェブ媒体、劇場用プログラム、雑誌などに寄稿。国内の舞台にも携わっています。お問い合わせは inagaki@riverch.jp まで。

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