『戦場のピアニスト』4Kリマスター版でリバイバル上映決定 ─ 苦難を生き抜くピアニスト、不朽の名作が蘇る

第二次世界大戦中のポーランド、ワルシャワを奇跡的に生き抜いたひとりのピアニストの実話を基にした究極の名作『戦場のピアニスト』が初の4Kデジタルリマスター版で2023年12月1日(金)より全国順次公開されることが決定した。あわせてメインビジュアル、予告編も到着している。
1939年、ナチスドイツによるポーランドの侵攻が始まった時、ウワディスワフ・シュピルマンは放送局で演奏するピアニストだった。ワルシャワ陥落後、ユダヤ人はゲットー(ユダヤ人隔離居住区)に移住させられ、飢えや無差別殺人に脅える日々を強いられる。やがて何十万のユダヤ人が強制収容所に移送される中、シュピルマンは一人、奇跡的に免れるのだったが……。

第75アカデミー賞®主要3部門、第55回カンヌ国際映画祭パルムドールなど、世界中で数々の栄誉に輝いた『戦場のピアニスト』。ドイツ軍の侵攻によって平穏な日常を奪われ、愛する家族を失い、たったひとりで戦場をさまよう若きユダヤ人ピアニストを描いたこの不朽の名作が、劇中でも描かれる歴史的悲劇“ワルシャワ・ゲットー蜂起”から80年目となる2023年、初の4Kデジタルリマスター版として公開される。

壁に囲まれたゲットーで虫けら同然に殺される人々。死と隣り合わせの飢えや孤独。徹底的に破壊された町並み。ことごとく人間の尊厳を踏み潰されながらも、決して“生”を手放さず、希望を失わないピアニストの気高い姿。そんな数々の名シーンが、重厚さを増した美しい映像で蘇る。
主人公ウワディスワフ・シュピルマンによる驚くべき実話をもとに監督したのは『チャイナタウン』(1974)、『ゴーストライター』(2010)の世界的名匠ロマン・ポランスキー。自らも幼い頃クラクフのゲットーで過ごし、母を収容所で亡くしたポランスキーが、自身の体験に裏打ちされた恐ろしいまでのリアリズムで映像化した。主演は、昨今ではウェス・アンダーソン監督作の常連としても知られるエイドリアン・ブロディ。本作でアカデミー賞主演男優賞を史上最年少で獲得した。またショパンの名曲の数々が、まるで鎮魂歌のように全編にわたって美しい音色を響かせる。

4Kデジタルリマスター版のメインビジュアルも完成。主人公たちが過ごしたゲットーの無慈悲な壁と共に、生の象徴とも言えるピアノの鍵盤がデザインされている。あわせて到着した予告編では、家族と暮らしていたシュピルマンたちの日常が徐々に崩れ、ユダヤ人たちが迫害されていく様から始まり、シュピルマンの辿る数奇な道がショパンの旋律にのせて描かれる。多くのエキストラを起用した凄まじい移動シーンや荒れ果てた街の風景、あるドイツ兵との出会いのシーンをはじめ、4K版で蘇った映像の深く美しいコントラストにも注目だ。

なお、ムビチケ前売券(オンライン)も発売中。特典として特製待ち受け画面がプレゼントされる。
※¥1,500(税込み)※11/30(木)までの販売※劇場での販売はございません。
『戦場のピアニスト 4Kデジタルリマスター版』は2023年12月1日(金)より角川シネマ有楽町ほか全国順次ロードショー。
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