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【ネタバレ】『ザ・プレデター』ラストシーン、脚本家も「嫌い」 だが批判には心痛む ─ 賛否分かれた結末、ファンの声に応えて

ザ・プレデター
©2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

短くない歴史を持つSFシリーズというものは、どんな作品であれ熱心なファンを持つ。『プレデター』シリーズも例外ではない。だからこそ、2018年の『ザ・プレデター』は議論を呼んだ。1987年公開の第一作目からシリーズ通算4作目、タイトルもズバリ『ザ・プレデター』と謳った本作にはシリーズへ捧げたオマージュ的要素が多い一方で、しっかり続編を示唆するようなエンディングも用意されていた。

熱心なファンの中には、このエンディングに否定的な声も。脚本を手がけたフレッド・デッカーは、こうした意見に胸を痛めつつ、本音では理解できるポイントもあるという。

この記事には、『ザ・プレデター』のネタバレ内容が含まれています。

ザ・プレデター
©2019 Twentieth Century Fox Home Entertainment LLC. All Rights Reserved.

『ザ・プレデター』のラストでは、回収された謎のカプセルからガントレットが出現。研究員のひとりと勢いよく結合すると、プレデターとよく似た姿のスーパー・スーツとして出現する。これは「プレデターキラー」と呼ばれるもので、プレデターと対抗できるほどの先進武器が搭載された、人類に託された希望のスーツだったのだ。映画は主人公クイン・マッケナが「俺の新スーツだ。サイズが合うと良いんだが」と笑みを浮かべて終わる。

続編を露骨に示唆したこのエンディングが議論を呼ぶ中、思い出されるのは本作が大規模な再撮影を経験していること。数日前には、撮影されながら使用されなかった別エンディング案の存在も明らかになっており、製作の舞台裏が極めて流動的だったことが伺える。

つまり、製作陣にとっても100%希望するアイデアが活かされなかったということだ。脚本のフレッド・デッカーのFacebookには、ファンから「すごくい良い映画で、大好きなところもたくさんあるが、エンディングのプレデターキラーはやっぱり頂けない」との旨の書き込みが寄せられる。フレッドは作品を気に入ってもらえたことに「すごくありがたいこと」とまずは感謝しながら、次のように心情を吐露している

「我々はとても騒がしいカルチャーに生きているもので、自分たちの意見がその喧騒の中の唯一の声であるかのようにこだわる事も時にあります。あるいは、子供時代の愛するものの思い出に囚われていて、矛盾が見つかるや裏切られたと感じる人もいます。それが新たな試みであってもね。

正直なことを言えば、私はあの映画(『ザ・プレデター』)にたくさんの問題点を抱えています。スーパー・スーツのエンディングも僕は嫌いなんです!でも僕は、あの作品とは3年も共にしました。上映にこぎつけるまでにどれほどの苦労を要したか、何一つ分からないような有害的なファンにガラクタ扱いされたのは…辛いですね。だから、ありがとう。」

『ザ・プレデター』のエンディングについては、『エイリアン』シリーズの主人公エレン・リプリーや、『エイリアン2』(1986)の少女ニュート/レベッカ・ジョーダンが登場する案も存在し、実際に撮影も行われていたという。つまり、『エイリアン』シリーズとクロスオーバーするアイデア、プレデターキラーによって『プレデター』シリーズ独自をより展開するアイデアの少なくとも2案があり、やもすれば大規模な再撮影前にはまた別のエンディング案も存在していた可能性もある。結局の所選ばれたプレデターキラー案にフレッド自身は満足していないようだが、それでも大事な作品を否定されてしまうのは心苦しいのだろう。

『ザ・プレデター』は、Blu-ray&DVDが発売中、デジタル配信中。様々な意見があったエンディングを、もう一度じっくりと見直したい。

Source:Fred Dekker

Writer

中谷 直登
中谷 直登Naoto Nakatani

THE RIVER編集長。ライター、メディアの運営や映画などのプロモーション企画を行っています。お問い合わせは nakatani@riverch.jp まで。

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