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『プレデター:ザ・プレイ』は完全にサプライズにしておく予定だった ─ 監督が明かす秘密の計画

プレデター:ザ・プレイ
(C)2022 20th Century Studios

ディズニープラス「スター」にて配信開始となった新作映画『プレデター:ザ・プレイ』。2020年11月に初めて製作が進行中と報じられた本作だが、本来であれば、“『プレデター』シリーズ最新作”として事前に打ち出す予定はなく、「サプライズ」にしておくはずだったという。それも、本予告編が公開となるまで明らかにする方針ではなかったようだ。

「この映画について知らせる方法を考えていたのです」と、4年以上にわたり取り組んできた作品の発表方法について斬新なアイデアがあったとコメントしていたのは、『ザ・プレイ』にてメガホンをとったダン・トラクテンバーグ監督。当時、その方法について言及されることはなかった。この度、米ScreenRantの取材にて監督が以下のように詳しく説明している。

「本作の企画を始めたのは、2018年の映画『ザ・プレデター』が、まだ準備中だった頃か、あるいは製作中だった時のことでした。スタジオへの売り込みとして、“この映画の第一幕だけの予告編を出したらどうでしょうか。コマンチ族の少女が、自分の存在を証明するために旅立ち、最終的に森にたどり着く。そして空を飛ぶ炎を目の当たりにする”という内容を伝えたんです。それでおしまい。タイトルもなく、あるいはフェイクタイトルを出すみたいな。

『ザ・プレデター』が公開されたのちに、本予告編をお披露目する。そこには熊が持ち上げられ、血が滴り落ち、プレデターが姿を現すという映像が含まれているんです。そこで、“これはプレデターの映画なのか”とわかるわけですよ。」

つまり、『プレデター』との関連性を全く感じさせない特報映像を最初に公開したのち、『ザ・プレデター』の封切りとともに本予告編をお披露目し、そこではじめてシリーズの最新作であると観客が理解する流れにしたかったというわけだ。もっとも、トラクテンバーグ監督はさらに大胆な方法を理想としていたようである。

「ずっと秘密にしておいて、観ているうちに映画が勝手に発表してくれたら、素晴らしかったと思います。ただ、それはちょっと現実的ではないと思いましたので、マーケティングでその仕掛けができるんじゃないかと考えたわけです。」

トラクテンバーグ監督は本作以前にも、『10クローバーフィールド・レーン』(2016)をサプライズで発表していたことがある。『13時間 ベンガジの秘密の兵士』(2016)の上映時に予告編を公開し、そのタイトルを明らかにしたのだ。それと同じような手法で、『ザ・プレイ』を世界に発表したかったのだろう。

映画『プレデター:ザ・プレイ』は、ディズニープラス「スター」にて独占配信中。

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Source:ScreenRant

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Minami

THE RIVER編集部。「思わず誰かに話して足を運びたくなるような」「映像を見ているかのように読者が想像できるような」を基準に記事を執筆しています。映画のことばかり考えている“映画人間”です。どうぞ、宜しくお願い致します。