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ハビエル・バルデム&エル・ファニングが父娘役で初共演『選ばなかったみち』予告編が公開 ─ サリー・ポッター監督が認知症だった弟に捧げた一作

選ばなかったみち
© BRITISH BROADCASTING CORPORATION AND THE BRITISH FILM INSTITUTE AND AP (MOLLY) LTD. 2020

エル・ファニングハビエル・バルデムが父娘役として初共演を果たした映画『選ばなかったみち』が、2022年2月25日(金)に日本公開される。ベルリン国際映画祭、コンペティション部門に出品された話題作だ。この度、ポスタービジュアルと予告編が到着している。

本作の監督を務めたのは、『タンゴ・レッスン』(1997)『耳に残るは君の歌声』(2004)などで知られる英国の名匠、サリー・ポッター。監督の弟が若年性認知症と診断され、監督自身が介護で寄り添った経験をもとに自らが脚本も手掛けた物語が描かれる。人生の岐路で自分の選んだ道は正しかったのか、もしも別の選択をしていたら。胸の奥底にしまい込んだ過去の大切な出来事や記憶を繋ぎながら、人生の奥深さに迫る感動の問題作だ。

予告編が捉えるのは、娘のモリー(エル・ファニング)が、ニューヨークのアパートでひとりで暮らす父レオ(ハビエル・バルデム)を病院へ連れていくために彼を訪ねるある朝の様子。しかし、ふたりは意思の疎通もままならない。ふたりが向かう先々でレオは面倒を起こし、モリーは仕事の重要なプレゼンを当日に控えながら予定を何度も変更せざるを得ない。映像は、レオがかつて選ばなかった人生、初恋の女性と出会った故郷メキシコ、作家生活に行き詰まり一人旅をしたギリシャを彼の幻想として捉え、一緒にいるはずなのにふたりが見ている全く別の景色を交差させながら進んでいく。

厳しい現実に押しつぶされそうになるモリーだが、父に寄り添い手を握り続ける。ニューヨークから移りゆく、レオの幻想として繰り広げられるメキシコの荒野や灯火、ギリシャの広大な海。どこか夢幻的で見る者に臨場感と感動を与える映像美にも注目だ。ポスタービジュアルは、モリーがレオの頬に手を置き優しい笑顔を向け、父と真っすぐ見つめ合う本作の印象的な場面を大胆に配置。“あの日、あの時、あの瞬間──歩んでいたかもしれない人生に、会いに行く”と、主人公レオが劇中繰り広げる心の旅を代弁する言葉がキャッチコピーとして綴られている。

レオが幻想として往来する世界は、人生の岐路でもしも別の選択をしていたら、たどったであろう人生なのかもしれない。サリー・ポッター監督は、「私はこの映画を、人生の奥深さに迫る作品にしようと考えていました。悲しい場面もありますが、一筋の光が与えられればと思いました。観客の皆さんには、レオの物語を通して、複雑で神秘的な自分の人生を追い求めてもらえたらと願っています」とコメントしている。

映画『選ばなかったみち』は、2022年2月25日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国公開。

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THE RIVER編集部THE RIVER

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